Rellaが葛飾北斎×初音ミクを描き下ろし 印刷博物館「Polaris」9月19日開幕

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「印刷博物館ミニ展示 Polaris ―時代を超えた アイコンと絵師―」キービジュアル。Rellaさんが葛飾北斎の作品から着想を得て描き下ろした「葛飾北斎×初音ミク」(出典:TOPPANホールディングス株式会社プレスリリース)

イラストレーター/デザイナーのRellaさんによる「葛飾北斎×初音ミク」の描き下ろし作品を展示する「印刷博物館ミニ展示 Polaris ―時代を超えた アイコンと絵師―」が、2026年9月19日から東京・文京区の印刷博物館で開催されます。

展示では、葛飾北斎の作品から着想を得て、初音ミクをはじめとするピアプロキャラクターズを描いたRellaさんの作品を紹介。

完成したイラストだけでなく、浮世絵の「分版」とデジタルイラストの「レイヤー」を比較する展示も行われ、江戸時代と現代、それぞれの絵がどのように作られているのかを見比べられる企画となっています。

Rellaが描く「葛飾北斎×初音ミク」を展示

「Polaris ―時代を超えた アイコンと絵師―」は、TOPPANホールディングスが運営する印刷博物館で開催されるミニ展示です。

Rellaさんが葛飾北斎の作品から着想を得て制作した、初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITOの「ピアプロキャラクターズ」とのコラボレーション作品を展示します。

描き下ろし作品だけでなく、その背景に使用された葛飾北斎版画の復刻作品なども並び、北斎とRellaさんという異なる時代の「絵師」の表現を見比べられます。

浮世絵の「分版」とデジタルイラストの「レイヤー」を比較

今回の展示で特に注目したいのが、浮世絵とデジタルイラストの制作方法を比較する企画です。

多色木版画では、完成に必要な色ごとに版木を彫り分ける「分版」という技法が使われます。

一方、デジタルイラストでは、線画や色などを複数のレイヤーに分けて制作する方法が広く使われています。

会場では、浮世絵の制作工程や印刷技術とともに、デジタルイラストのレイヤー表示や、線画と色レイヤーを分けて制作する過程をモニターで紹介します。

使われる道具や技術は大きく異なりますが、複数の要素を重ねて一つの作品を作り上げるという共通点を、江戸と現代の制作方法から見ることができます。

「神奈川沖浪裏×初音ミク」の重ね捺しも体験

会場では、本展のキービジュアルとなっている「葛飾北斎×初音ミク(富嶽三十六景 神奈川沖浪裏)」を使った重ね捺しスタンプも体験できます。

浮世絵の版を一色ずつ重ねていく工程を疑似体験でき、江戸時代から続く印刷・表現技術を実際に楽しみながら学べる企画です。

体験には「スタンプ台紙付き限定入場券」が必要で、料金は1,050円。限定入場券を購入した人は、追加のスタンプ台紙を550円で購入できます。

「葛飾北斎×初音ミク(富嶽三十六景 神奈川沖浪裏)」を使用した重ね捺しスタンプ台紙。浮世絵の版を一色ずつ重ねていく工程を体験できます。(出典:TOPPANホールディングス株式会社プレスリリース)

フィギュアやアクリルスタンドと江戸のおもちゃ絵も比較

もう一つ特徴的なのが、江戸時代の「立版古」などのおもちゃ絵と、現代のフィギュアやアクリルスタンドを比較する展示です。

立版古は、絵を切り抜いて組み立てるペーパークラフトのようなおもちゃ絵です。

展示では、好きなキャラクターやモチーフを平面の絵から立体へ展開して楽しむ文化が、江戸時代と現代でどのようにつながっているのかを紹介します。

Rellaは初音ミク関連のビジュアルを多数担当

Rellaさんは、繊細な色彩と独特の発光表現を得意とするイラストレーター/デザイナーです。

初音ミク16周年プロジェクト「初音ミク Happy 16th Birthday -Dear Creators-」のキービジュアルデザインをはじめ、東京国立博物館との文化財修復プロジェクト「見返り美人ミク」、「初音ミクシンフォニー」シリーズなどを担当しています。

「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」でも、衣装やMVに関するクリエイティブを手がけています。

今回の「Polaris」では、そうしたRellaさんによる現代のデジタルイラストと、葛飾北斎の浮世絵を「時代を超えた絵師」という視点から見ることができます。

Rellaさんの作品は、公式Xpixivでも確認できます。

描き下ろしグッズや複製原画も販売

開催にあわせて、Rellaさんの描き下ろし作品を使用した「葛飾北斎×初音ミク」コラボレーショングッズも販売されます。

印刷博物館1階のミュージアムショップでは一般販売に先駆けた会場先行販売を実施するほか、描き下ろし作品の複製原画をオンラインショップで受注販売します。

複製原画の第1次受注期間は、2026年9月19日10時から10月31日23時59分までです。

複製原画などの詳細は、「葛飾北斎×初音ミク」オンラインショップで確認できます。

「Polaris ―時代を超えた アイコンと絵師―」開催概要

  • 会期:2026年9月19日(土)〜2027年1月11日(月・祝)
  • 会場:印刷博物館 B1F プロローグ最終エリア
  • 所在地:東京都文京区水道1丁目3番3号 TOPPAN小石川本社ビル
  • 開館時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
  • 一般料金:500円
  • 学生:200円
  • 高校生:100円
  • 中学生以下・70歳以上:無料
  • スタンプ台紙付き限定入場券:1,050円

休館日は毎週月曜日を基本としますが、一部開館日・振替休館日があります。混雑時には整理券が配布される場合もあるため、来場前に最新情報を確認してください。

印刷博物館「Polaris ―時代を超えた アイコンと絵師―」公式ページはこちら

浮世絵とデジタルイラスト、二つの「絵師」の制作を見る展示

「Polaris」は、Rellaさんが描いた初音ミクのイラストを鑑賞するだけの展示ではありません。

版木を色ごとに分けて重ねていく浮世絵と、レイヤーを重ねて制作するデジタルイラスト。

異なる時代の制作工程を比較することで、普段目にしているイラストがどのように作られているのかにも触れられる展示となっています。

Rellaさんの作品や初音ミクが好きな人はもちろん、デジタルイラストの制作工程や、イラストがグッズ・立体物へ展開されていく文化に興味がある人にも注目したい企画です。

参考・出典