絵師にイラストを依頼したくても、「DMに何を書けばいい?」「失礼にならない言い方は?」と迷う方は少なくありません。
依頼DMで大切なのは、長い文章を書くことではなく、相手の受付方法を守り、判断に必要な情報を読みやすく伝えることです。この記事では、送信前の確認事項、DMに入れる内容、コピペして調整できる例文、送信後の対応まで紹介します。
自己紹介/依頼したいもの/用途/希望納期/予算/商用利用の有無/参考資料の有無。最初の連絡では「対応可能か相談したい」という姿勢で送り、合意前に制作を始めてもらう前提で書かないようにします。
依頼内容そのものをまだ整理できていない方は、「イラスト依頼で伝えること」を先に確認すると、用途・希望内容・納期・予算・利用条件をまとめやすくなります。
絵師にDMで依頼してもいい?
DMで依頼してよいかは、絵師ごとに異なります。送信前にプロフィール、固定投稿、依頼案内、ポートフォリオサイトを確認してください。
- 「依頼はDMへ」とある:指定された必要事項を入れてDMする
- メール・フォームが指定されている:DMではなく指定窓口を使う
- 受付停止中とある:再開案内を待つ
- 受付方法が見つからない:短い問い合わせで受付状況と窓口を確認する
DMを開放していても、依頼窓口として使っているとは限りません。「DMが送れる=依頼を受け付けている」とは判断しないことが大切です。
現在依頼を受け付けている相手の探し方や、受付情報が最新か確認する方法は、「依頼受付中の絵師はどう探す?」も参考にしてください。
依頼先がまだ決まっていない方は、「イラストレーターを探す」から、絵師ナビに掲載しているイラストレーターのプロフィールや得意分野、依頼方法などを確認できます。
依頼DMを書く前に整理したい内容
最初のDMは、短文か長文かよりも、相手が対応可否と見積もりを判断できる内容になっているかが重要です。挨拶は簡潔にし、依頼条件は箇条書きにすると読みやすくなります。
| 項目 | 伝える内容の例 |
|---|---|
| 依頼物 | SNSアイコン、立ち絵、配信用サムネイル、記念イラストなど |
| 用途 | Xの個人アカウント、収益化配信、同人誌、グッズなど |
| 仕様 | 人物数、描写範囲、背景、表情、サイズ、ファイル形式 |
| 希望納期 | データを受け取りたい日。急ぎかどうかも明記する |
| 予算 | 希望範囲または上限。料金表があればその内容に合わせる |
| 利用条件 | 商用利用、加工、クレジット表記、実績公開の可否 |
| 参考資料 | 自作設定画、衣装資料、色指定など。第三者の権利に配慮する |
まずは決まっている項目を整理し、分からない部分は相談したい内容として分けておきましょう。
参考画像の整理方法や、どの画像のどこを参考にしてほしいかを伝える方法は、「イラスト依頼の資料の作り方」で解説しています。
決まっていない項目があっても相談できる
依頼前に必要な情報を整理しておくことは大切ですが、サイズや細かな仕様など、分からない項目まで無理に決める必要はありません。決まっていることを伝えたうえで、分からない部分は「相談したい」と伝える方法もあります。
絵師ナビのインタビューで、イラストレーターのりこさんは、文章でのやり取りでは疑問点をなるべく早く確認することを大切にしている一方、依頼者には最初から細かな内容を完璧にそろえようとせず、まず相談し、やり取りしながら一緒に考えていけばよいという考えを話しています。
依頼方法や必要事項はイラストレーターによって異なるため、まず相手の受付案内を確認し、指定された項目を伝えたうえで、決められない部分があれば相談してみましょう。
予算が分からない場合の書き方
料金表がある場合は、希望するプランやオプションを確認し、「料金表に準じた内容で見積もりをお願いします」と伝えます。料金表がなく相場も分からない場合は、予算欄を空白にせず、次のように相談しましょう。
予算は[上限○円/見積もりを確認してから検討]を考えています。
予算を決める手がかりが必要な方は、イラスト依頼の料金相場と費用が変わる理由も確認してください。
納期が決まっていない場合の書き方
公開日や使用日が決まっていなければ、「納期:急ぎではありません。対応可能な時期をご提案ください」と書けます。期限がある場合は、制作完了日ではなく、データを受け取りたい日を具体的に伝えましょう。
依頼の準備から納品までの全体像は、イラスト依頼の方法|初めて絵師に頼む流れ・準備・注意点で確認できます。
絵師に送る依頼DMの基本構成
- 挨拶と名乗り:ハンドルネームでもよいので名乗る
- 連絡した目的:何を依頼したいのかを最初に書く
- 依頼内容:用途・仕様・資料を箇条書きにする
- 予算と納期:希望または相談したいことを伝える
- 確認したいこと:対応可否と見積もりをお願いする
- 締めの言葉:検討をお願いし、返信を強制しない
「作品が大好きです」という感想は歓迎されることもありますが、長いファンレターの中に依頼条件を埋めないようにします。依頼の要点はひと目で分かる位置に置きましょう。
コピペして使える依頼DMテンプレート
以下の例文は、そのまま送るのではなく、相手が指定している必要事項と自分の依頼内容に合わせて[ ]内を書き換えてください。
基本のイラスト依頼DM
はじめまして、[名前・ハンドルネーム]と申します。
[作品・投稿など]を拝見し、[依頼したいもの]の制作をご相談したくご連絡しました。
【依頼内容】
・用途:[SNSアイコン/配信/個人観賞など]
・希望内容:[人物数、描写範囲、表情、背景など]
・画像サイズ・形式:[分かれば記載/相談希望]
・参考資料:[添付/URL/後ほど共有可能]
・商用利用:[あり/なし]
・希望納期:[○月○日/相談希望]
・予算:[○円〜○円/上限○円/料金表に準じる]
上記の内容でご対応可能でしょうか。
可能でしたら、料金とスケジュールをご教示いただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
個人観賞用イラストの依頼DM
はじめまして、[名前・ハンドルネーム]と申します。
[作品・投稿など]を拝見し、個人で鑑賞するイラストの制作をご相談したくご連絡しました。
【希望内容】
・制作物:[オリジナルキャラクター1名の一枚絵など]
・用途:個人観賞用。SNSへの掲載は[予定あり/予定なし]
・希望内容:[構図、表情、背景など]
・商用利用:なし
・希望納期:[○月○日/相談希望]
・予算:[○円程度/見積もり希望]
・参考資料:[URLまたは添付]
上記の内容でご対応可能でしょうか。
お見積もりとスケジュールをご案内いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
SNSアイコンの依頼DM
はじめまして、[名前・ハンドルネーム]と申します。
作品の[好きな点を短く]に惹かれ、Xで使用するアイコンの制作をご相談したくDMしました。
【希望内容】
・オリジナルキャラクター1名、顔〜肩まで
・表情:笑顔
・背景:単色または透過
・用途:個人のXアカウントのアイコン
・商用利用:なし
・希望納期:[○月○日/相談希望]
・予算:[○円程度/見積もり希望]
・参考資料:[URLまたは添付]
受付中でしたら、対応可否とお見積もりを伺えますでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
配信・収益化アカウントで使う場合
はじめまして、[活動名]と申します。
[配信サービス名]で使用するイラストについてご相談です。
【依頼内容】
・制作物:[立ち絵/サムネイル/配信用背景など]
・使用場所:[YouTube、Twitch、SNSなど]
・収益化:あり
・二次利用:[告知画像にも使用予定/グッズ利用はなし等]
・希望仕様:[サイズ、人物数、背景など]
・希望納期:[○月○日/相談希望]
・予算:[○円〜○円/見積もり希望]
・参考資料:[URLまたは添付]
上記用途での利用に必要な料金を含むお見積もりと、対応可能なスケジュールをご教示いただけますと幸いです。
ご検討のほどよろしくお願いいたします。
受付方法が分からないときの短い問い合わせ
イラスト制作をお願いしたく、現在ご依頼を受け付けているか伺いたくご連絡しました。
受付中の場合、指定の連絡先や必要事項をご案内いただけますでしょうか。
プロフィール等に記載を見落としていましたら申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
依頼DMで避けたい書き方
- 「依頼したいです。いくらですか?」だけで内容を伝えない
- 受付方法や料金表を読まず、回答済みの内容を質問する
- 予算を隠したまま、大量の案や見積もりを求める
- 「宣伝になるから無料で」など、無償や値下げを前提にする
- 希望納期を伝えず、後から急ぎだと告げる
- 商用利用やグッズ化の予定を伏せる
- 第三者の画像を自作資料のように扱ったり、別の絵師の絵柄をそのまま再現するよう求めたりする
- 返信期限を一方的に決めたり、何度も催促したりする
初回DMで本名や住所まで伝える必要があるとは限りません。まずはハンドルネームや活動名で名乗り、契約や支払いに必要な情報は、相手の案内と取引方法を確認してから共有しましょう。
依頼時・制作中・納品後のNG行動は、絵師に依頼するときのマナー完全ガイド|失礼なNG行動も解説で詳しく解説しています。
依頼DMを送った後のやりとり例
送信後は、相手の返信目安や制作スケジュールを尊重します。条件が合わない場合も、返事をせずに終わらせず、短くお礼を伝えると丁寧です。初回DM後の進め方は相手によって異なるため、以下の例文は案内された手順に合わせて調整してください。
追加で質問されたときの返信例
ご質問いただいた点について、以下のとおり回答します。
・[質問された項目への回答]
・[質問された項目への回答]
[未定の項目]は、可能であれば相談しながら決めたいと考えています。
不足している情報がありましたら、お知らせいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
質問された項目へ簡潔に答え、まだ決まっていない内容は、未定のままにせず相談したい旨を伝えます。
見積もりを確認して正式に依頼するときの返信例
料金、制作内容、納期を確認しました。
ご提示いただいた内容で、正式に依頼をお願いしたいです。
今後の進め方や必要な手続きがありましたら、ご案内いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
正式に依頼する前に、見積もりに含まれる内容や納期を確認し、相手から案内された方法に従って手続きを進めます。
返信がない場合
プロフィールなどに返信目安が書かれている場合は、その期間が過ぎるまで待ちます。目安がない場合も、すぐに催促せず、休日や制作スケジュールを考慮して十分な日数を空けましょう。
再連絡する場合は1回にとどめ、「○月○日にお送りした依頼相談について、届いているか確認のためご連絡しました」と簡潔に伝えます。それでも返信がない場合は、受付停止中・条件不一致などの可能性も考え、別の候補を探しましょう。
依頼を断られた場合
ご検討いただき、ありがとうございました。
また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
理由を問い詰めたり、条件を変えて何度も頼み直したりする必要はありません。
見積もりが予算を超えた場合
検討しましたが、今回は予算の都合により依頼を見送らせてください。
お時間を割いてご案内いただき、ありがとうございました。
依頼したい気持ちがある場合は、「[上限○円]の範囲で仕様を調整できる案があれば伺いたいです」と相談できます。ただし、値下げを当然の前提にしないようにしましょう。
提示された料金、納期、修正回数、商用利用などの確認項目は、「イラスト依頼の見積もり方法」で詳しく解説しています。
DM送信前チェックリスト
- 依頼を受け付けており、DMが指定窓口になっている
- 自分の名前または活動名を記載した
- 制作物、用途、希望内容を具体的に書いた
- 商用利用、収益化、二次利用の予定を伝えた
- 予算と希望納期、または相談希望と記載した
- 参考資料の権利や共有範囲に問題がない
- テンプレートの[ ]や仮の日付が残っていない
- 返信や値下げを強制する表現になっていない
絵師への依頼DMでよくある質問
最後に、初めてDMを送るときに迷いやすい点をまとめます。
最初のDMは短いほうがよいですか?
短さだけを優先する必要はありません。挨拶は簡潔にし、用途・仕様・予算・納期など、対応可否の判断に必要な情報を箇条書きで伝えましょう。
予算や納期が決まっていなくても送れますか?
相談可能ですが、空欄にはせず「見積もり希望」「急ぎではないため対応可能な時期を知りたい」など、何を相談したいかを明記してください。
参考画像は最初のDMで送ってもよいですか?
相手が資料の送付方法を指定している場合は、その案内に従います。添付する場合は、自作資料か参考用かを明記し、出典不明の画像や第三者の作品を無断で再配布しないよう注意してください。
まとめ:読みやすいDMは依頼内容が判断しやすい
依頼DMは、丁寧さに加えて、用途・内容・予算・納期・利用条件が明確であることが重要です。分からない項目は、未記入にせず「相談希望」と伝えましょう。
テンプレートをそのまま送るのではなく、相手の受付案内と自分の依頼内容に合わせて必ず書き換え、送信前チェックリストで確認してください。
まだ依頼するイラストレーターが決まっていない方へ
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