イラスト依頼の方法|初めて絵師に頼む流れ・準備・注意点

編集部コンテンツ

「イラストを依頼してみたいけれど、誰に頼めばいい?」「最初に何を伝えて、いつ料金を支払うの?」と迷う方もいるでしょう。

初めてのイラスト依頼では、最初からすべてを完璧に決める必要はありません。

まずは何に使うイラストなのか、どのようなものが欲しいのか、予算や希望納期はどの程度かを整理し、依頼先が指定している方法で相談します。

個人がイラストレーターへイラストを依頼する場合、基本的には次の7STEPで進みます。

STEP やること 主な確認ポイント
1 依頼内容を整理する 用途・希望内容・予算・納期・利用範囲
2 絵師を探して選ぶ 作風・実績・受付状況・依頼条件
3 相談して見積もりを確認する 制作内容・料金・追加料金
4 条件に合意する 納期・修正・利用条件・納品形式
5 支払いを行う 支払方法・時期・金額
6 ラフ・制作途中を確認する 構図・表情・修正内容
7 納品データを確認して利用する サイズ・形式・利用範囲・クレジット
初めて依頼する方へ
細部まで決められない場合は、「未定」「相談したい」「お任せしたい」と分けて伝えれば、相談しながら決められる場合があります。ただし、対応方法は依頼先によって異なるため、本人の依頼案内を確認してください。

ここからは、依頼前の準備から納品後までを順番に解説します。

STEP1|依頼したい内容を整理する

絵師を探したり連絡したりする前に、まず今回の依頼について最低限の条件を整理します。

最初に考えたいのは次の5項目です。

項目 整理する内容
用途 SNSアイコン、配信、動画、TRPG、同人誌、グッズなど
希望内容 人物数、描画範囲、キャラクター、表情、背景、雰囲気など
予算 希望額や上限。料金表があれば確認する
希望納期 いつまでにデータが必要か
利用範囲 SNS、動画、配信、印刷、収益化、グッズなどの予定

例えば、次の程度まで分かれば依頼の概要になります。

依頼内容の例

  • 用途:YouTubeの歌ってみた動画
  • 内容:オリジナルキャラクター1人・胸上
  • 予算:15,000円前後
  • 希望納期:10月1日まで
  • 利用範囲:YouTube・Xで使用、収益化チャンネル

髪型や構図など、細かな部分まで決まっていなくても構いません。

その場合は、

  • 必ず反映してほしいこと
  • できれば反映してほしいこと
  • 相談したい・お任せしたいこと

に分けると整理しやすくなります。

依頼時に伝える項目を詳しく確認したい方は、「イラスト依頼で伝えることは?必要項目と書き方を初心者向けに解説」を参考にしてください。

キャラクター設定や参考画像を整理したい場合は、「イラスト依頼の資料の作り方」で、そのまま使える資料テンプレートも紹介しています。

STEP2|依頼する絵師を探して選ぶ

依頼内容の大枠が決まったら、イラストレーターを探します。

主な探し方には、次のようなものがあります。

探し方 特徴
X・pixiv・Instagramなど 作品から好みの絵師を見つけやすい
SKIMA・ココナラなどの依頼サービス 出品内容や料金などから探しやすい
ポートフォリオ 作品・実績をまとめて確認しやすい
紹介メディア・インタビュー 得意分野や活動内容、制作への考え方も確認できる

気になる絵師を見つけたら、作品だけでなく、プロフィールや依頼案内も確認します。

特に、

  • 現在依頼を受け付けているか
  • 個人からの依頼に対応しているか
  • 希望用途に近い作品があるか
  • 料金が予算に収まりそうか
  • 希望する納期や利用方法に対応できそうか
  • 指定された連絡方法は何か

を確認しましょう。

絵師を検索する具体的な方法は、「絵師の探し方|依頼したいイラストレーターの見つけ方」で解説しています。

現在依頼できる相手を探したい場合は、「依頼受付中の絵師はどう探す?」も参考にしてください。

複数の候補から依頼先を決める場合は、「絵師の選び方」で、必須条件・作例・制作の進め方から比較する方法を紹介しています。

依頼サービスを使う場合

SKIMAやココナラなどのサービスを利用する方法もあります。

サービスによって、事前相談の有無、支払い方法、制作中のやり取り、修正、キャンセルなどの仕組みが異なります。

単に知名度だけで選ばず、自分が希望する依頼方法に合っているか確認してください。

各サービスの違いは、「イラスト依頼サイト5選を比較|ココナラ・SKIMA・Skebなどの違いと選び方」で詳しく解説しています。

絵師ナビから探す場合

絵師ナビでは、作品だけではなく、活動内容、得意な制作、本人が案内している依頼窓口などを掲載しています。

「イラストレーターを探す」から掲載中のイラストレーターを確認できます。

作品だけでは分からない制作への考え方を知りたい場合は、イラストレーターのインタビューも参考にしてください。

STEP3|依頼内容を伝えて見積もりを確認する

依頼したい絵師が決まったら、本人が指定している方法で相談します。

DM、メール、問い合わせフォーム、依頼サービスなど、受付方法は人によって異なります。

最初の連絡では、長い文章を書くことより、必要な情報を分かりやすく整理することが大切です。

例えば、

  • 簡単な挨拶
  • 何を依頼したいのか
  • 使用目的
  • 希望する制作内容
  • 希望納期
  • 予算
  • 参考資料
  • 利用予定

などを伝えます。

送信する文章の具体例は、「絵師に依頼するDMの送り方」で紹介しています。

見積もりは金額だけを見ない

見積もりを受け取ったら、合計金額だけで判断しないようにしましょう。

少なくとも、

  • 料金に含まれている制作内容
  • 追加料金が発生する条件
  • 納期
  • 修正
  • 納品内容
  • 利用条件

を確認します。

見積もりの依頼方法や確認項目は、「イラスト依頼の見積もり方法」で詳しく解説しています。

料金表に「○円〜」や追加料金が多く、最終金額の考え方が分からない場合は、「絵師の料金表の見方」も参考にしてください。

STEP4|料金・納期・修正・利用条件に合意する

正式に依頼する前に、依頼者と絵師の双方で条件を確認します。

特に重要なのは次の内容です。

確認項目 主な内容
料金 最終金額、追加料金の条件
納期 納品予定日、使用予定日に間に合うか
修正 修正できる工程・回数・追加料金
納品内容 サイズ、形式、背景透過、差分など
利用範囲 SNS、動画、配信、商用利用、グッズなど
公開・表記 クレジット、実績公開、SNS掲載など

後から確認できるよう、DM・メール・サービス内メッセージなど、記録が残る形で条件を確認しておくと整理しやすくなります。

修正条件については、「イラスト依頼の修正は何回まで?」を参考にしてください。

商用利用・二次利用・加工・著作権譲渡などについては、「イラスト依頼の著作権は誰のもの?」で詳しく解説しています。

STEP5|合意した方法で料金を支払う

条件に合意したら、指定された方法・タイミングで料金を支払います。

イラスト依頼では、

  • 制作開始前の前払い
  • 着手金と残金に分ける方法
  • 納品後の後払い
  • 依頼サービス上で先に決済する方法

などがあります。

どの方法が使われるかは、依頼先や利用サービスによって異なります。

依頼者側で勝手に支払い時期を変更せず、提示された条件に従いましょう。

銀行振込、カード、依頼サービスなどの違いや支払うタイミングは、「イラスト依頼の支払い方法」で解説しています。

STEP6|ラフや制作途中を確認する

依頼内容によっては、完成前にラフやカラーラフなどを確認する工程があります。

確認時は、「何となく違う」と伝えるだけではなく、どこをどう変更したいのか具体的に伝えましょう。

例えば、

顔の向きを、現在より少し左へ向けていただきたいです。

や、

表情は現在より少し控えめな笑顔に変更できますでしょうか。

のように伝えます。

修正したい箇所が複数ある場合は、可能な範囲でまとめて伝えると確認しやすくなります。

ただし、制作開始後に当初の依頼内容そのものを大きく変更すると、追加料金や納期変更が必要になる場合があります。

ラフの具体的な確認ポイントは、「イラスト依頼のラフ確認」を参考にしてください。

STEP7|納品データと利用条件を確認する

完成データを受け取ったら、すぐに利用を始める前に納品内容を確認します。

主な確認項目は、

  • ファイルを正常に開けるか
  • 依頼した画像サイズになっているか
  • PNG・JPEG・PSDなど指定した形式か
  • 必要な背景透過や差分が入っているか
  • 大きな抜けや誤りがないか

などです。

画像サイズ・解像度・ファイル形式については、「イラスト依頼のサイズ・解像度・納品形式」で詳しく解説しています。

納品後も合意した利用範囲を守る

イラストの納品を受けたからといって、あらゆる用途へ自由に使えるとは限りません。

例えば、

  • 収益化した動画・配信への利用
  • グッズ販売
  • 広告への利用
  • トリミング・文字入れなどの加工
  • 第三者へのデータ共有
  • 別用途への二次利用

などは、依頼時の合意内容や利用規約によって扱いが異なります。

当初予定していなかった用途で使いたくなった場合は、自己判断で利用範囲を広げず、必要に応じて絵師へ確認しましょう。

イラスト依頼の料金は何で変わる?

イラストの料金は、「絵1枚だから○円」と一律に決まるものではありません。

例えば、

  • 人物の人数
  • 顔アップ・胸上・全身などの描画範囲
  • 衣装や小物の複雑さ
  • 背景の有無・描き込み量
  • 表情・衣装などの差分
  • 短納期への対応
  • 商用利用などの利用範囲

によって変わることがあります。

予算を決める際は、市場の目安だけでなく、依頼したい絵師本人の料金表や見積もりも確認してください。

用途別の料金目安は、「イラスト依頼の相場はいくら?」で紹介しています。

初めてでも依頼内容を全部決める必要はない

初めての依頼では、「構図まで自分で考えないといけないの?」「衣装の細部が決められない」と不安になる場合があります。

依頼先が相談や提案に対応している場合は、すべてを自分で決める必要はありません。

例えば、

  • 必須:青い瞳、右耳のピアス
  • 希望:明るい雰囲気にしたい
  • 相談:人物のポーズ
  • お任せ:細かな背景装飾

のように分けて伝えられます。

ただし、「お任せ」と伝えた部分を完成後に大きく変更してもらえるとは限りません。絶対に外したくない条件は、制作開始前に伝えておきましょう。

依頼途中で困ったら|目的別の詳しいガイド

イラスト依頼では、すべてを一度に理解する必要はありません。

今困っている内容に合わせて、次の記事を確認してください。

困っていること 詳しいガイド
何を伝えればいいか分からない イラスト依頼で伝えること
参考資料を作れない イラスト依頼の資料の作り方
絵師を見つけられない 絵師の探し方
今依頼できる絵師を探したい 依頼受付中の絵師の探し方
候補から1人を選べない 絵師の選び方
予算の目安が分からない イラスト依頼の相場
料金表の読み方が分からない 絵師の料金表の見方
見積もりをどう頼めばいいか分からない イラスト依頼の見積もり方法
修正をお願いしたい イラスト依頼の修正回数
商用利用や著作権が分からない イラスト依頼の著作権
トラブルが起きた イラスト依頼でよくあるトラブル7選

初めてのイラスト依頼で避けたい3つのこと

受付方法や料金表を確認せずに連絡する

DMを受け付けていない、依頼フォームを指定している、現在受付停止中などの場合があります。

まず本人のプロフィール・依頼案内を確認しましょう。

重要な条件を曖昧なまま制作開始する

料金、納期、利用範囲、修正など、後からトラブルになりやすい条件は制作開始前に確認します。

分からない部分がある場合は、曖昧なまま進めるのではなく質問してください。

納品後に合意していない使い方をする

依頼時に伝えていなかった商用利用、グッズ販売、第三者への共有などを行いたい場合は、必要に応じて追加で確認します。

連絡・納期・支払い・利用条件などで問題が起きた場合は、「イラスト依頼でよくあるトラブル7選」も参考にしてください。

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まとめ|イラスト依頼は7STEPに分ければ難しくない

初めてイラストを依頼するときは、すべてを一度に考えようとすると複雑に感じるかもしれません。

まずは、次の順番で進めましょう。

  1. 用途・希望内容・予算・納期・利用範囲を整理する
  2. 希望に合う絵師を探し、受付状況や条件を確認する
  3. 依頼内容を伝えて見積もりを確認する
  4. 料金・納期・修正・利用条件に合意する
  5. 指定された方法で支払う
  6. ラフや制作途中を確認する
  7. 納品内容を確認し、合意した範囲で利用する

大切なのは、最初から完璧な依頼文や資料を作ることではありません。

自分が何に使いたいのか、何を大切にしたいのかを整理し、不明な条件は制作開始前に確認することです。

まだ依頼したいイラストレーターが決まっていない場合は、絵師ナビの「イラストレーターを探す」から、作品やプロフィール、依頼窓口などを確認できます。