イラストレーター・坂本アヒルさんが立ち絵を手がけた「春日部つむぎ」がLive2Dモデル化され、2026年9月10日からオンライン動画エディター「nizima ACTION!! β版」で利用できるようになりました。
新たに公開されたLive2Dモデルには、40種類以上の表情・モーションが用意されているほか、VOICEVOXとの連携やリップシンク、トラッキングアプリとの連携にも対応しています。
一枚の立ち絵として広く使われてきたキャラクターが、Live2Dによって表情や動きを持つモデルへと展開された事例としても注目したいニュースです。
坂本アヒル式「春日部つむぎ」がLive2Dモデル化
今回Live2D化されたのは、坂本アヒルさんが手がけた「春日部つむぎ」の立ち絵です。
株式会社Live2Dが運営するオンライン動画エディター「nizima ACTION!! β版」の素材集に、サンプルモデルとして追加されました。
モデルには40種類以上の表情やモーションが設定されており、動画制作の中でさまざまな感情や動きを表現できます。
ハンドトラッキングにも対応しているため、手の動きを含めた表現も可能です。
VOICEVOXと連携して音声から口パクまで作成可能
nizima ACTION!! β版では、テキスト読み上げシステム「VOICEVOX」を利用できます。
春日部つむぎの音声をVOICEVOXで生成し、その音声を今回のLive2Dモデルのリップシンクと組み合わせることで、テキスト入力から音声合成、口パクまでをnizima ACTION!!内で行えます。
生成した音声はワンクリックでタイムラインに追加できるため、解説動画やミーム動画など、キャラクターを使った動画制作にも活用しやすい仕組みになっています。
nizima LIVEやVTube Studioとの連携にも対応
今回のモデルは、nizima LIVEやVTube Studioなどのトラッキングアプリとの連携にも対応しています。
カメラなどで取得した自分の動きをLive2Dモデルに反映し、リアルタイムでキャラクターを動かすことができます。
静止画の立ち絵として使うだけでなく、配信や動画内で実際に動くキャラクターとして利用できる点が、今回のLive2D化の大きな変化です。
坂本アヒルとは?VOICEVOX系キャラクターの立ち絵でも知られるイラストレーター
今回の春日部つむぎの立ち絵を手がけた坂本アヒルさんは、キャラクターイラストや動画制作向けの立ち絵素材で知られるイラストレーターです。
春日部つむぎのほか、「ずんだもん」の立ち絵素材なども手がけており、VOICEVOXを使った解説動画や実況動画などで、そのイラストを目にしたことがある人も多いかもしれません。
2026年1月には、VOICEVOXに追加された「あんこもん」でも坂本アヒル式の立ち絵が公開されました。
坂本アヒルさんの立ち絵は、表情やポーズを切り替えて動画内で使えるよう、多数の差分を備えているものが特徴です。春日部つむぎの公式立ち絵素材にも50種類以上の表情差分用パーツが収録されています。
今回のLive2Dモデルでは、そうした静止画の立ち絵表現がさらに広がり、表情やモーション、リップシンク、トラッキングによって実際に動くキャラクターとして利用できるようになりました。
春日部つむぎとは?
春日部つむぎは、埼玉県を応援するキャラクターとして展開されているキャラクターです。
VOICEVOXでは、文章を入力することで春日部つむぎの音声を生成でき、商品紹介、ゲーム実況、解説動画など幅広い用途で利用されています。
キャラクターデザインは春日部つくしさん、VOICEVOXの音声では春日部つくしさんがCVを担当しています。
今回Live2D化されたのは、春日部つむぎの公式デザインそのものを新しく作り直したものではなく、坂本アヒルさんが制作した「坂本アヒル式」の立ち絵をもとにしたモデルです。
Live2DモデルはBOOTHでも無料配布
今回nizima ACTION!! β版に追加された「春日部つむぎ(坂本アヒル式)」のLive2Dモデルは、KASUKABEprojectのBOOTHでも無料配布されています。
利用する際は、春日部つむぎのキャラクター利用規約への準拠や、必要なクレジット表記が求められます。
Live2D社のプレスリリースでは、クレジット表記の例として「VOICEVOX:春日部つむぎ」が案内されています。
立ち絵からLive2Dへ、イラストの使われ方が広がる
今回のニュースで注目したいのは、新しいLive2Dモデルが追加されたことだけではありません。
もともと静止画として制作された坂本アヒルさんの立ち絵が、Live2Dモデルへと展開され、表情、モーション、リップシンク、トラッキングといった新しい表現を持つようになりました。
キャラクターイラストは、SNSアイコンや立ち絵として使われるだけでなく、Live2D化によって配信や動画の中で動かすこともできます。
イラストレーターへキャラクター制作を依頼するときも、将来的にLive2D化を予定している場合は、パーツ分けや動かし方まで考えて制作するケースがあります。
今回の春日部つむぎの事例は、一つの立ち絵が別のクリエイティブ表現へと展開されていく流れを見ることができる事例でもあります。

