キャラクターデザインやイラスト制作から、Live2D用のパーツ分け、モデリングまで一貫した制作を手がけるxxxkioxxxさん。
現在は、VTuber向けLive2Dモデルの一括制作に特に力を入れています。モデリング時の動きや可動域を理解しているからこそ、完成後の動きから逆算してパーツ構造や衣装、装飾まで設計できることが強みです。
イラストでは、空気感や湿度を感じるような日常のワンシーンを得意とし、キャラクターの性格やバックボーンから表情、仕草、衣装を考えることも大切にしています。
今回は、イラストを仕事にするまでの歩みから、Live2D制作を始めたきっかけ、動きから逆算するキャラクターデザイン、高可動域モデルで大切にしていること、依頼時のヒアリングや納品後のサポートまで詳しく伺いました。
xxxkioxxxさんの作品や依頼情報をまとめて確認したい方は、xxxkioxxxさんのプロフィールページをご覧ください。
- イラストからLive2Dモデリングまで一括制作
- 中学生から本格的に描き始め、VTuberの依頼をきっかけに仕事を再開
- 動きから逆算して設計した「新衣装・新ボディ」のLive2Dモデル
- 空気感や湿度を感じる「日常のワンシーン」を描く
- 性格やバックボーンから、ポーズや衣装を組み立てる
- Live2Dの動きを、キャラクターデザインの段階から逆算する
- 可動域だけではなく「そのキャラクターらしい動き」を作る
- セルフ受肉モデルを「技術的な実験場」に
- 制作を支えるTourBox Elite
- 仕様書を共有し、通話で細部まで詰める制作フロー
- イメージが固まっていなくても相談できる
- キャラクターデザインとモデリングをさらに深め、ストック販売にも挑戦
- xxxkioxxxさんから、依頼を検討している方へ
- xxxkioxxxさんに依頼する方法
イラストからLive2Dモデリングまで一括制作
――現在特に力を入れている制作や、主に受け付けているご依頼について教えてください。
現在特に力を入れているのは、VTuber向けLive2Dモデル用のパーツ分けイラストからモデリングまでを一括して担当するお仕事です。
イラストからモデリングまで一括で制作するメリットは、ご依頼者様がイラストレーターからモデラーへ引き継ぐ手間を減らせることだけではありません。
モデリングを理解しているからこそ、高い可動域を実現するために必要なパーツ分けを、イラストの段階からスムーズに設計できることも大きなメリットだと感じています。
また、モデルの動きやモーションがより魅力的に見えるように意識したキャラクターデザインも得意としています。
一括制作に加えて、パーツ分け済みのイラストを持ち込んでいただくモデリング単体のご依頼もこれまで多く担当しており、今後はそうしたご依頼にもさらに力を入れていきたいと考えています。
中学生から本格的に描き始め、VTuberの依頼をきっかけに仕事を再開
――イラスト制作を本格的に始めたきっかけと、その後Live2Dモデリングへ活動を広げた経緯を教えてください。
絵自体は物心ついた頃から日常的に描いていました。本格的に漫画やイラストを描き始めたのは中学生の頃で、原稿用紙にインクやトーンを使って制作していました。
当時から「将来は絵を仕事にしたい」という思いがあり、進路も専門学校を選びました。
専門学校生の頃には作画担当としてデビューし、週刊連載の現場も経験させていただきました。ただ、卒業のタイミングでは一度一般企業に就職し、その後数年間は趣味として制作を続けていました。
転機になったのは、趣味で制作してXに投稿していたTRPGのキャラクター立ち絵です。
その作品を見てくださった方から「VTuber活動用の立ち絵を描いてほしい」とご依頼をいただき、そこから少しずつイラストのお仕事を再開するようになりました。
さらに、ご依頼者様のお一人から「Live2Dモデルも作ってほしい」とお声がけいただいたことをきっかけに、独学で研究しながら初めてのLive2Dモデルを制作しました。
実績のない初挑戦の段階から信頼して任せてくださった最初のクライアント様には、今でも心から感謝しています。
動きから逆算して設計した「新衣装・新ボディ」のLive2Dモデル
――これまで制作した作品の中で、特に「自分らしさが表れている」「この記事で紹介したい」と感じるものを教えてください。
今回特に紹介したいのは、以前制作したモデルの「新衣装・新ボディ」という位置づけでご依頼いただいたLive2Dモデルです。
大まかなご要望以外は、キャラクターデザインも含めて幅広くお任せいただきました。
ヒアリングとすり合わせの段階で、「前傾姿勢」「脚の開閉」「もぐもぐなどを含むVBridgerの拡張パラメータ」「動物耳や尻尾の可動」といった、多彩な表現を取り入れることが決まっていました。
そのため、それぞれの動きが一番魅力的に見えるよう、キャラクターデザインの初期段階から逆算して設計しています。
特に胸元の自然な揺れや、前傾したときにカメラへグッと迫るような奥行き・立体感を表現するため、通常よりも細かく複雑なパーツ分けを行いました。
旧モデルは少年のような中性的なビジュアルでしたが、今回は顔立ちはそのままに、体格、衣装、髪型などを新しく描き起こしています。
同じ顔立ちのまま新しい身体を違和感なく馴染ませつつ、旧モデルの魅力やイメージを損なわないようにするバランス調整にもこだわりました。

xxxkioxxxさんが手がけたLive2Dモデル

xxxkioxxxさんが手がけたLive2Dモデルのラフ
空気感や湿度を感じる「日常のワンシーン」を描く
――ご自身では、現在のイラストの作風や魅力をどのように捉えていますか?
イラスト表現で特に得意としているのは、空気感や湿度を感じられるような「日常を切り取ったシチュエーション」の描写です。
単にキャラクターとしての可愛さやかっこよさを追求するだけではなく、その場面の前後にどのような物語や時間の流れがあるのかを想像してもらえるような、ワンシーンを練るような画作りをしています。
キャラクターデザインで最も大切にしているのは、「メインカラー(象徴色)」の選定です。
パッと見ただけで「このキャラクターは何色をイメージカラーにして活動していくのか」が直感的に伝わるよう、印象的な配色と全体のデザインを考えています。
また、ご依頼の制作では、テキストによるヒアリングに加えて通話で詳細なすり合わせを行っています。
直接お話しすることで感じられる声のトーンや雰囲気、ご本人が思い描く自身のイメージを聞き取り、「どのような表情が一番魅力的に見えるか」「その方らしさが引き立つ表情は何か」を丁寧にすり合わせています。
そのニュアンスをモデリングにも落とし込み、ご本人に自然と馴染む、生き生きとした表情になることを意識しています。

xxxkioxxxさんが手がけたイラスト

xxxkioxxxさんが手がけたイラスト
性格やバックボーンから、ポーズや衣装を組み立てる
――キャラクターの性格や個性を一枚のイラストで伝えるために、表情・ポーズ・衣装・構図などで意識していることはありますか?
作画を進める際は、「このキャラクターならどんなセリフを話すだろう」「その言葉を発するとき、どんな表情や仕草をするだろう」と常にイメージしながら描いています。
例えば、「この性格ならシャツの裾は少しだらしなく出しているだろう」「こういうタイプなら、きちんとした着こなしの中に遊び心を入れてくるはず」といったように、内面やバックボーンを起点として、ポーズや衣装のディテールを組み立てることが多いです。
一枚絵でも単なるポージングで終わらせず、その場面の前後の文脈やキャラクターの内面がにじみ出る画作りを意識しています。
これは、過去に漫画の現場を経験してきたからこそ身についた、自分ならではのこだわりだと感じています。
- xxxkioxxxさんが手がけたTRPGのキャラクターデザイン
- xxxkioxxxさんが手がけたTRPGのキャラクターデザイン
- xxxkioxxxさんが手がけたTRPGのキャラクターデザイン
- xxxkioxxxさんが手がけたTRPGのキャラクターデザイン
Live2Dの動きを、キャラクターデザインの段階から逆算する
――最終的にLive2Dで動かすことを前提とした場合、イラストやキャラクターデザインの段階から意識していることはありますか?
例えば「脚のステップなど、下半身の動きもダイナミックに見せたいモデル」であれば、脚のラインやシルエットがはっきり見える衣装構造にします。
「全体の可動域を広く取り、立体感を強調したいモデル」であれば、身体の回転や傾きに合わせて前後関係の重なりがきれいに変化するよう、小物や装飾品、服のレイヤー構造まであらかじめ計算してデザインします。
デザインの段階からモデリング時の可動ギミックを逆算しておくことで、破綻を防ぎながら、動きの説得力や迫力をできるだけ引き出せるようにしています。
- xxxkioxxxさんが手がけたLive2Dモデル
- xxxkioxxxさんが手がけたLive2Dモデル
- xxxkioxxxさんが手がけたLive2Dモデル
- xxxkioxxxさんが手がけたLive2Dモデル
可動域だけではなく「そのキャラクターらしい動き」を作る
――高可動域で、キャラクターの個性に合わせた動かし方を設計するとき、大切にしていることを教えてください。
顔の振り向き角度など、基本的な可動域については、ご依頼のプランごとにあらかじめ基準を設けています。
その上で特にこだわっているのが、キャラクターらしさを決める「身体の挙動」です。
例えば、腰をしなやかにひねるような上品な動きなのか、弾むように跳ねる元気な動きなのか、頭の動きに身体が重厚に追従するような重心移動なのか。人物の内面や佇まいに合わせて、動きの方向性を決めていきます。
表情では、特に「笑顔の雰囲気」を重視しています。
可愛らしく無邪気に笑うのか、少し生意気そうに口角を上げるのか、儚げに微笑むのか。笑顔のニュアンスには、そのキャラクターの個性がとても表れやすいと感じています。
こうした方向性は、初期の通話ヒアリングでご依頼者様の雰囲気やお人柄を知る段階から、おおよそのイメージを固めることが多いです。
その後、デザイン画を起こした段階で、衣装やシルエット、顔立ちがより魅力的に見える軌道や動きを検証しながら、最終的なパラメータ設計へ落とし込んでいます。
セルフ受肉モデルを「技術的な実験場」に
――ご自身でイラストからLive2Dまで制作したセルフ受肉モデルを実際に動かしたことで、新たに気づいたことはありましたか?
セルフ受肉モデルを制作した当初は、「SDモデルや人外モデルのご依頼を受けたいけれど、まだサンプル実績がないので、まずは自分自身のモデルを作ってポートフォリオにしよう」という実践的な目的が出発点でした。
XなどでVTube Studioのエフェクト機能やTipsを紹介するときに、権利関係を気にせず自由に使用できる自前のモデルがあれば発信しやすい、という目的もありました。
その後、このモデルは「技術的な実験場」としても役立っています。
クライアントワークではまだ導入していない試験的なパラメータの挙動を検証したり、新しいギミックを試作したりと、さまざまな実験ができるようになりました。
さらに、自分で実際にトラッキングして動かすことで、「配信や通話のこういう場面では、こんな表情差分やモーションがあるともっと感情が伝わる」といった、使用する側からの気づきも増えました。
モデル制作から実際の運用まで経験したことで、ご提案・受注できる技術や演出の幅も大きく広がったと思います。

xxxkioxxxさんが手がけたセルフ受肉モデル
制作を支えるTourBox Elite
――現在使用しているソフトや機材など、制作環境について教えてください。
イラスト制作にはCLIP STUDIO、動画の撮影・編集にはOBS StudioとDaVinci Resolveを使用しています。
機材は、Wacom Cintiq 22、TourBox Elite、iPad Proを使用しています。
なかでも特に欠かせないのが、左手デバイスのTourBox Eliteです。
イラスト制作、Live2Dモデリング、動画編集まで、すべての制作でショートカット操作を割り当てて活用しています。
作業スピードを上げるうえで、今ではこれなしでの制作は考えられないほど必須のデバイスになっています。
仕様書を共有し、通話で細部まで詰める制作フロー
――イラストからLive2Dモデリングまで一括して依頼を受ける場合、普段はどのような流れで進めていますか?
主に、次のような流れで制作しています。
- ご相談・初期ヒアリング
- 通話による詳細ヒアリング・世界観の掘り下げ
- 仕様書の作成・共有
- ラフ制作~パーツ分けイラスト完成
- モデリング・進捗共有
- 納品・通話での導入サポート
最初はメールや専用フォームから、ご希望のプラン、大まかな予算感、納期などを伺います。条件が合えば、通話でさらに詳しくすり合わせます。
通話では、キャラクターの見た目だけではなく、世界観や設定、好きなもの、今後の配信でメインにしたい活動内容など、一見デザインに直接関係しないような部分まで幅広く伺います。
まだデザインイメージが固まっていない場合は、参考資料を一緒に探したり、好みの方向性をすり合わせたりしながら形にしていきます。
その後、体型やモチーフなどの細かな仕様をまとめた仕様書を作成して双方で共有し、認識のズレを減らしてから作画へ進みます。
ラフへのフィードバックを経てデザインを確定し、清書とLive2D用のパーツ分けを完成させた後、モデリングを行います。
モデリング中も進捗動画や確認用動画を共有し、動きのニュアンスを確認していただきながら完成へ近づけていきます。
また、データを納品して終わりではなく、完成時には通話をつないで「モデル導入サポート」も行っています。
VTube Studioでのトラッキングパラメータの微調整、表情差分・モーションのキーバインド設定、OBS StudioやStream Deckとの連携設定など、ご依頼者様がスムーズに活動を始められるよう、一緒にセットアップを進めています。
イメージが固まっていなくても相談できる
――初めてVTuber・Vライバー向けの立ち絵やLive2Dモデルを依頼する場合、相談前に何を用意するとよいでしょうか?
初めての方でも迷わず進められるよう、専用のヒアリング用入力フォームを用意しています。
「ここだけは絶対に譲れないこだわり」や、すでに固まっているイメージだけをご記入いただければ、ご相談いただける形にしています。
自由入力欄もありますので、世界観の設定や共有したい思いなどがあれば、自由に記入していただければと思います。
もちろん、キャラクターのイメージが完全に固まっていない段階でのご相談も大歓迎です。
資料集めに悩んでいたり、具体的な言葉にできなかったりする場合でも、通話やすり合わせの中で一緒に資料を探しながら、理想の姿を形にしていきます。
キャラクターデザインとモデリングをさらに深め、ストック販売にも挑戦
――今後、イラストレーター・Live2Dモデラーとして挑戦してみたい制作や目標を教えてください。
今後特に力を入れたいのは、キャラクターデザインの提案力を高めることと、モデリング技術をさらに深めることです。
キャラクターデザインでは、一人ひとりの世界観を大切にしながら、時代や流行の空気感も取り入れた、よりキャッチーで目を引くビジュアルを幅広く生み出していきたいと考えています。
モデリングについては、これまで培ってきた基礎技術をさらに固めつつ、新しいモーション表現や、より破綻のない自然で豊かな可動域を追求していきたいです。
また、オーダーメイドのご依頼だけでなく、今後はLive2Dモデルの「ストック販売」にも挑戦したいと考えています。
汎用モデルや、自分のこだわりを詰め込んだ一点ものの限定Live2Dモデルなど、自由な発想で制作したモデルを届けられる販売ルートを作っていきたいです。
xxxkioxxxさんから、依頼を検討している方へ
――最後に、xxxkioxxxさんへの依頼を検討している方や、作品・活動を見てくださっている読者へメッセージをお願いします。
これからも、ご依頼くださった皆様に「この人に頼んで本当によかった」「自分のこの姿が一番可愛くて、かっこいい!」と心から愛着を持っていただけるようなモデル制作を追求してまいります。
理想の姿でバーチャルの世界へ踏み出す第一歩を、ぜひ一緒に形にするお手伝いをさせていただけたら嬉しいです。
ご相談だけでも大歓迎ですので、どうぞお気軽にお声がけください!
xxxkioxxxさんに依頼する方法
xxxkioxxxさんは、VTuber向けのキャラクターデザインからLive2D用パーツ分けイラスト、モデリングまでを一貫して手がけています。
相談時には、ご希望のプラン、予算感、納期のほか、「ここだけは譲れない」という要素や、すでに固まっているイメージを伝えると、方向性を共有しやすくなります。
キャラクターデザインが完全に固まっていない段階でも、ヒアリングや通話を通して方向性を相談できます。
作品や活動、最新の依頼情報については以下をご確認ください。
- ご依頼:Xfolio ご依頼ページ
- ポートフォリオ:Xfolio
- 活動情報:X
- 動画:YouTube
絵師ナビ編集部より
VTuber・配信者向けのキャラクターを依頼する場合は、キャラクターデザイン、Live2D用パーツ分け、モデリングのうち、どこまで依頼したいのかを整理しておくと相談しやすくなります。
依頼の受付状況や料金、納期、対応可能な制作内容などは変更される場合があります。最新情報は、xxxkioxxxさん本人の案内をご確認ください。










