セルフ受肉VTuberの経験を制作に|Live2Dモデリングに力を入れるゆめうゆいさんインタビュー

インタビュー

イラスト制作からLive2Dモデリングまで手がける、イラストレーター・ゆめうゆいさん。

看護師として働きながらイラスト制作を続け、2022年頃から副業として依頼を受けるように。その後、2024年3月にVTuberとしてデビュー。同年10月には専業イラストレーターとして開業しました。

現在は自身もセルフ受肉VTuberとして活動しながら、VTuber向けのLive2Dモデリングに力を入れています。

今回は、イラストを描き始めたきっかけから、Live2D制作で意識していること、100件以上の個人依頼を通して学んだ依頼者とのやり取り、今後挑戦したい3D制作まで伺いました。

ゆめうゆいさんのプロフィール

活動名: ゆめうゆい
活動内容: イラスト制作、Live2Dモデリング、VTuber活動、GIFアニメーション、ロゴ・配信画面制作
得意な制作: Live2Dモデリング、キャラクターデザイン、背景付き一枚絵、GIFアニメーション
使用ソフト: CLIP STUDIO PAINT EX、Live2D Cubism、CapCut
YouTubeチャンネル:動画を見る
X: 活動を見る
ポートフォリオ: 作品を見る
依頼窓口: Skebでリクエストする

ゆめうゆいさんの活動内容やプロフィール、依頼に関する情報をまとめて確認したい方は、プロフィールページをご覧ください。

※依頼受付状況や条件は変更される場合があります。相談前にゆめうゆいさんの最新の依頼案内をご確認ください。

現在はLive2Dモデリングに力を入れている

――現在のイラストやクリエイター活動の中で、特に力を入れている仕事や制作について教えてください。

VTuber制作、特にLive2Dモデリングに力を入れています。

理由は3つあって、一つ目は「モデリングのご依頼が増えている」こと。二つ目は「安定したクオリティを効率よく作れるようになってきた」こと。そして三つ目は「イラストより高単価だから」ですね。

最初の質問なのに、ちょっと夢のない回答ですいません(笑)。

自分なりのイラストの描き方や絵柄を、やっと最近確立できてきたので、今後はイラストからLive2Dまで一括して制作していきたいです。

ゆめうゆいさんが手がけたLive2Dモデル

自由帳に絵を描いていた子ども時代から専業イラストレーターへ

――イラストを描き始めたきっかけと、依頼を受ける活動やVTuberとしての活動を始めるまでの経緯を教えてください。

小さい頃から、自由帳に絵を描くことが好きでした。

小学生の頃は、通知表に「絵ばっかりかいていて友達と遊べているのか不安です」と先生に書かれてしまって、親に心配されたこともあります(笑)。別にそんなことないのに!!

最初は色鉛筆で絵を描いていました。高校生の頃、親にお願いして進研ゼミを始め、特典のタブレット端末を手に入れたことをきっかけに、デジタルイラストを始めました。

依頼については、学生時代にSNSの知人からヘッダー制作を頼まれたのが、最初だったと思います。

看護師として働き始めてからしばらくは仕事で忙しかったのですが、2022年頃から副業として少しずつイラストの依頼を受けるようになりました。当時は、背景付きの一枚絵を月1〜2件ほど制作していました。

同じ頃からYouTubeにショート動画を投稿するようになり、2024年3月にVTuberとしてデビューしました。そして同年10月に専業イラストレーターとして開業し、現在に至ります。

デジタルイラストを始めた当時、VTuberという存在も出てきたのですが、PCを持っていなかったので、まずはイラストを描きながら、スマートフォンの配信アプリ「Mirrativ」で活動していました。VTuberとしての活動は、そこが始まりです。

VTuberとして活動しているゆめうゆいさんのキービジュアル

初めてコンテストで賞を受けた「翠緑の音色」

――これまでに制作した中で、自信作や特に思い入れのある作品を教えてください。その作品を選んだ理由や、ご自身で特によくできたと感じる部分もお聞かせください。

思い入れのある作品は「翠緑の音色」という作品です。

制作に丸1ヶ月かかって、何とか完成させた作品で、初めてコンテストで賞をいただきました。

ラフの時点で3回くらい構図に悩んで、全部描き直しています。植物の描き込みにもたくさん時間をかけました。

特に服の塗りと差し色の使い方は、今の作品づくりにも大きく影響しています。渾身の背景付き一枚絵を描くことが好きになったのも、おそらくこのイラストが理由です。

これくらい力の入った作品を、また作りたいです。コンテストの最優秀賞とかも取りたいですね。

ゆめうゆいさんの自信作「翠緑の音色」

依頼者の要望に「自分らしさ」を加える

――「見えない世界に彩りを」という言葉を掲げて活動されていますが、依頼者が思い描く世界やキャラクターを形にする際、どのようなことを大切にしていますか。

イラストレーターのお仕事は、クライアントが求めるものを的確に制作する「クリエイター」タイプと、本人のアイデアや独創性を前面に出す「アーティスト」タイプの2つに分かれるとよく言われます。

私のお仕事は、基本的には「クリエイター」タイプです。

ただ、依頼者のイメージがはっきりしていなくて、「衣装はお任せで」「構図に迷っています」というケースも非常に多いです。

その場合は、自分が好きなキャラクター要素や描きたい要素を、依頼内容に合わせて部分的に混ぜています。いわゆる「アーティスト」性を出して、足りないイメージを補うような形です。

もちろん指定がある場合は控えますが、依頼者の方は私の作品を見て依頼を決めていると思うので、私自身が表現したいものや得意なことをプラスして、自分らしさを出すことも意外と大切だと思っています。

要望だけでなく「何のために使うのか」を考える

また、依頼者の要望だけではなく、目的やニーズをしっかり把握することも大切だと思います。

例えばVTuberさんのお仕立てであれば、ただ指定された姿を描くだけではなく、リスナーに覚えてもらいやすく、今後も長く活動できるような、特徴的で分かりやすいキャラクターデザインを心がけています。

一方で、一枚絵を作る場合は、キャラクターの描き込みを元のお姿よりリッチにして、絵として見ごたえが出るように気をつけています。

「ラフはイラストの設計図」

ラフやキャラクターデザインは、なるべく詳細に描いて提出するようにしています。

不要な線はなるべく消して、陰影も完成に近い色で用意しています。

依頼者との食い違いを防ぐことが主な目的ですが、ラフを丁寧に作ることで、自分自身の完成イメージもしっかり固めることができます。

ラフはイラストの設計図ですから。

ゆめうゆいさんの作品「青と白」のラフ

ゆめうゆいさんの作品「青と白」の完成版

静止画・GIF・Live2Dで変わる「動き」の考え方

――イラスト、Live2D、GIFアニメーションなど、静止画から動きのある表現まで制作されています。それぞれで考え方や制作方法にどのような違いがありますか。

通常のイラストとGIFアニメーションは、CLIP STUDIO PAINT EXを使って制作しています。

アニメーションでキャラクターを動かす時は、動く前の予備動作、いわゆる「タメ」と、動いた後の「反動」を意識してポーズを作っています。

例えばジャンプであれば、ジャンプする前にしゃがむ動きが「タメ」。着地する時に深くしゃがむような動きが「反動」です。

一連の動きの最初と最後に、この「タメ」と「反動」の動きを1枚ずつ加えると、アニメーションらしさが増します。

一方、通常のイラストに取り入れるポーズは「最高の一瞬」がいいと思っています。ジャンプで例えるなら、飛び上がった一番高い位置を切り取るようなイメージで描いています。

用途によって変わるLive2Dの作り方

Live2Dの作品は、大きく3タイプあります。

普段制作しているVTuberモデルと、配信待機画面などで使う一枚絵のループアニメーション、それからミームアニメーションです。

VTuberモデルであれば、いろいろな方向を向かせても破綻しないように気をつけています。

一枚絵のループアニメーションでは、顔や体の向きを大きく動かさない分、髪や衣装などの「揺れもの」の設定に時間をかけています。物理演算を調整して、なるべくなめらかに揺れるようにしています。

振り子の設定や動かし方にガタつきがあるとかなり目立つので、誤魔化しがきかないのが一枚絵アニメーションかなと思います。

配信待機画面で使っているものが、初めて作った一枚絵アニメーションでした。この時はスカートの揺れや、たまに全身がガタつく部分があります。

その後、「クローバークラブ」の歌ってみた動画で制作した立ち絵のループアニメーションでは、そのあたりの問題も改善されて、きれいに動かせるようになりました。

ゆめうゆいさんが配信待機画面などで使う一枚絵のループアニメーションを見る

ゆめうゆいさんの「クローバークラブ」の歌ってみた動画を見る

ゆめうゆいさんが製作した待機アニメーションGIF画像

ゆめうゆいさんが手がけたgif画像

ミームアニメーションは「意地でもLive2D」

ミームアニメーションは、簡単な絵柄であることが多いのですが、イラストの枚数が多いところが大変ですね。

特に「おじさん構文」のアニメーションは、とにかくテンポが速くて、楽曲とのタイミングを合わせるためにキーフレームのスピードを何度も調整しました。

アニメーションは絶対Adobe After Effectsを使った方がいいと思うのですが、あまり頻繁に作らないのと、金銭的にちょっと厳しいので……今後もミームは意地でもLive2Dで作ります!

ゆめうゆいさんの「おじさん構文」のショート動画を見る

ゆめうゆいさんが手がけた「おじさん構文」のミームアニメーション

ロゴや配信画面で意識する世界観づくり

――イラストに加えて、ロゴや配信画面なども制作されています。複数の要素を通して、キャラクターや配信者の世界観を統一するために意識していることを教えてください。

ロゴと配信画面については、まだまだ勉強中です!

最近意識しているのは、「連想できるモチーフを増やす」「設定を深掘りする」という2点です。

取り入れたいモチーフや記号、柄、マークが少ないと、どうしても味気なくなってしまうので、そのキャラクターが生きている世界で持っていそうなアイテムなどを考えて取り入れるようにしています。

あとは色数を多くしがちなので、3色+白黒くらいに留めるように気をつけています。

ゆめうゆいさんが手がけた配信サムネイル

セルフ受肉VTuberの経験をLive2Dモデル制作に生かす

――ご自身もセルフ受肉VTuberとして活動されていますが、配信者としての経験は、VTuber・Vライバー向けの制作や依頼者とのやり取りにどのように生かされていますか。

VTuberとして配信を始めてから、活動内容に合わせたLive2Dモデルのデザインや、モデリング内容をご提案できるようになりました。

例えば、配信画面に映る胸から上や顔まわりに、目立つ揺れものやアクセサリーを配置したり、画面を隠してしまいそうな帽子や衣装があれば、取り外しできる差分をご提案したりしています。

あとは「表情差分って配信だと意外と使うタイミングがないなぁ」とか、「こういう差分は人気だなぁ」「これは需要があるかも!」ということも分かってきました。

デビューしてから気づいたのですが、配信している時って、意外と顔は動かないんですよね。

それをカバーするために、VTube Studioの自動セットアップでも、はっきり動きが出やすく、管理しやすいパラメータ構成でモデルを作れるようになりました。

やり取りという面では、配信者としての経験で大きく変わった感じはあまりない気がします。

ただ、配信者として活動する中で、依頼文の段階から取引上の注意点を意識するようにはなりました。

制作環境と依頼から納品までの流れ

――普段使用しているソフトや機材など、現在の制作環境を差し支えない範囲で教えてください。また、依頼の相談を受けてから完成・納品まで、普段はどのような流れで制作を進めていますか。

制作にはゲーミングPCを使っています。スペックは詳しくないのですが、Intel Core Ultra 7です。

液晶タブレットは、初めてのレビュー案件でご提供いただいたHUIONの「Kamvas 16(Gen 3)」を使っています。左手デバイスはTourBoxです。

イラスト制作はCLIP STUDIO PAINT EX、Live2DはLive2D Cubism、動画編集にはCapCutを使っています。

まず用途・納期・予算などを確認

依頼については、基本的に依頼フォームかXで直接相談をいただいて、やり取りしています。

まずは制作するもの、用途、納期、予算、キャラクターの詳細などをお聞きして、お見積もりを作ります。

なるべくスムーズに制作できるように、イラストであれば資料をご用意いただいたり、モデリングの場合はPSDデータをいただいてパーツをチェックしたりします。

この時に、制作スケジュールもあわせてご提示しています。

制作開始日、ラフや清書の提出日、修正回数、納品完了予定日などをあらかじめ決め、内容が固まったら予約を確定します。

お支払いについては、内容が決定した日から納品完了予定日までにお支払いいただく形です。

制作開始日には必ず連絡する

予約をいただいてから、実際の制作がスタートするまで数ヶ月空くことも多いです。

そのため、音信不通などのトラブルにならないよう、制作開始日には必ず一言ご連絡を入れています。

その後は提示したスケジュールに合わせて制作・提出していますが、修正や追加がある場合は予定がずれることもあります。

完成品の提出日と納品完了予定日は余裕を持って設定していて、その余裕があることで、修正や相談にも柔軟に対応できるようにしています。

100件以上の個人依頼で学んだ「報・連・相」

――これまで個人からの依頼を100件以上受ける中で、ヒアリングや制作中のやり取りについて学んだこと、大切にするようになったことがあれば教えてください。

まずはやっぱり「報・連・相」が大切だということを学びましたね。

言葉足らずで食い違いにならないように、曖昧な表現はなるべく使わず、分からない部分は「この認識で合っていますか?」と必ず聞くようにしています。

ラフを丁寧に描くようになったこともあって、最初の頃に比べると、確認不足でイラストが修正になる回数はかなり減りました。

丁寧さと親しみやすさのバランス

それから、丁寧で優しさを感じる文章を作るように気をつけています。

何度かリピートしてくださっている方の場合は絵文字を使ったりもしますが、初めて依頼いただく方の場合は、ふざけているような印象を与えてしまう可能性もあるので気をつけています。

逆に文章が固すぎると、「気になるところがあるけど聞きにくいな……」「なんか怖いな……」と思われてしまい、依頼者が納得できる作品にならない可能性もあります。

なので、「とても素敵なキャラクターアイデアです。イメージがしっかり伝わりました」「ご丁寧なお返事ありがとうございます」など、文章自体は丁寧でも一言添えることで、少し親しみやすくなるかなと思って入れるようにしています。

イラストから制作するLive2Dモデルを募集中

――現在受け付けている仕事や、今後特に取り組んでみたい依頼を教えてください。また、相談時に依頼者から最初に伝えてもらえると助かる情報があればお聞かせください。

イラストから制作するLive2Dモデルの依頼を絶賛募集中です!

キャラクターデザインからのお仕立てを、もっと伸ばしていきたいですね。

絵柄も整ってきたので、これからの子供(Live2Dモデル)たちに期待していてください!

依頼前に受付方法や必要事項を確認してほしい

相談時については、なるべく分かりやすくプロフィール欄にホームページや依頼フォームを設置しています。

私に限らず、クリエイターさんに依頼したい時は、その人がどこから依頼を受け付けているのか、個人の依頼を受けているのかなどを、まずはしっかり調べてもらえるとうれしいです。

私の場合は、依頼フォームかホームページのテンプレートに沿って、質問事項に答えていただけるととても助かります。

「分からない」という回答が多いと、一つずつ聞き直す必要が出てくるので、可能な範囲で項目を埋めていただけると、よりスムーズに進められます。

※最新の受付状況や依頼条件については、ゆめうゆいさんの最新の依頼案内をご確認ください。

3D制作にも挑戦。「クリエイターVTuber」として目指す先

――今後挑戦したい制作や活動、目標を教えてください。あわせて、ご自身への依頼を検討している方や、作品・活動を見てくださっている読者へメッセージをお願いします。

まずは、いつも作品や動画を見てくださるリスナーさん、フォロワーさん、ありがとうございます。

皆様からいただく温かいコメントが、創作意欲につながっています。

また、ご依頼してくださる方々にも本当に感謝しています。ご飯を食べれて、生きていけてます。

看護師を辞めた時、開業した時、不安を感じた瞬間もいっぱいありましたが、どんな形であれ、応援してくださる方々のおかげで私のクリエイター生命が保たれています。

お仕立てからデビュー、新衣装、3D化まで

ファンボックスの記事や、かなり前のショート動画でも少し話したのですが、現在は3Dモデル制作に挑戦しています。

3DはイラストともLive2Dとも感覚が全く違って、とっても楽しいです!

立体の構造や見え方についても少しずつ理解が深まってきたので、今後はイラストのポーズや背景の参考、Live2Dの作り方にもどんどん応用していこうと思っています。

今後は、お仕立てからデビュー、新衣装、3D化まで。長期的な活動を見据えた作品制作を行っていく予定です。

もちろん私自身もまだまだ活動を続ける予定ですので、一緒にVTuberを頑張りたい方はぜひ一度ご相談ください。

この記事を読みました、と伝えてくれたらとっても喜びます。

今後もっと有名クリエイターになる(予定)ので、ご依頼するならいまがチャンスです!

ゆめうゆいさんが現在製作している制作中の3Dモデル

目標はチャンネル登録者数10万人

VTuberとしての直近の目標は、チャンネル登録者数3万人です。

「Live2Dモデルを作っている人」「キャラクターをたくさん作っている人」という感じで、認知と影響力をもっと広げていきたいと思っています。

目指せ10万人!

ひたすら作品を作って技術を磨いて、「クリエイターVTuber」を地で突き進みたいです。

イラストレーターになりたい、クリエイターVTuberになりたいという方や、今クリエイターとして頑張っている方々のモチベーションアップにつながったらいいなと思っています。

マシュマロでの質問も随時募集していますので、ご依頼に関することでも、イラストやLive2Dに関することでも、普段の動画の感想でも、気軽に送っていただけたらと思います。ありがとうございました!

VTuberとして活動しているゆめうゆいさんの新衣装立ち絵

ゆめうゆいさんに依頼する方法

ゆめうゆいさんへの依頼を検討している方は、依頼フォームやXなどから相談できます。

現在は、イラストから制作するLive2Dモデルの依頼を特に募集しており、キャラクターデザインから一貫して制作する「お仕立て」にも力を入れています。

相談する際は、制作してほしい内容、用途、納期、予算、キャラクターの詳細などを整理し、依頼フォームやホームページに掲載されている案内・テンプレートに沿って連絡するとスムーズです。

依頼の相談方法や受付状況については、以下の案内をご確認ください。

  • 相談・問い合わせ: X
  • リクエスト:skeb
  • 作品一覧: foriio

絵師ナビ編集部より
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