オリキャラを絵にしたい人へ|絵が描けなくても形にする方法

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頭の中には、名前も性格も決まっているキャラクターがいる。小説に登場させたい人物や、SNSで使いたい自分だけのキャラクターもいる。しかし、その姿を自分で完成したイラストにすることは難しい。

このような状態でも、絵師へ相談することはできます。オリキャラは、自分で完成イラストを描けなくても作れるからです。

名前、性格、役割、外見の希望などを文章で整理するだけでも、制作の相談を始められます。外見がまだ決まっていない場合は、キャラクターデザインから絵師に考えてもらう方法があります。髪型や服装などのデザインが決まっている場合は、その資料をもとに立ち絵や一枚絵を依頼できます。

どちらの場合も、最初に決めておきたいのが「このキャラクターを何に使うのか」です。使い道によって、必要なイラストの種類や用意する資料、確認すべき利用条件が変わります。

この記事では、絵を描けない人がオリキャラを形にする方法と、絵師へ依頼する前に準備しておきたいことを解説します。

  1. オリキャラは絵が描けなくても形にできる
  2. まずはオリキャラを何に使うか決める
  3. オリキャラを絵にする3つの方法
    1. 自分で簡単なラフを描く
    2. 画像メーカーを使う
    3. 絵師に描いてもらう
    4. 3つの方法を比較
  4. デザインが決まっている場合と決まっていない場合の違い
    1. すでにデザインが決まっている場合
    2. まだデザインが決まっていない場合
  5. オリキャラの設定を文章で整理する
    1. 基本情報
    2. 性格と役割
    3. 外見
    4. 抽象的な言葉だけでなく具体的な情報を加える
  6. どのイラストを依頼すればよい?
  7. 絵師へオリキャラを依頼するときに伝えること
  8. オリキャラの依頼文テンプレート
  9. オリキャラの料金は何で決まる?
  10. 納品後も同じオリキャラを使い続けられる?
    1. 別の絵師へ同じオリキャラを依頼したい場合
  11. オリキャラを絵にするときに避けたいこと
  12. オリキャラを絵にしたい人のよくある質問
    1. 絵がまったくなくても依頼できますか?
    2. 文章だけで何を伝えればよいですか?
    3. 棒人間のラフでも資料になりますか?
    4. 画像メーカーで作ったキャラクターを描いてもらえますか?
    5. オリキャラとコテキャは同じですか?
    6. 最初は立ち絵と設定画のどちらを頼めばよいですか?
    7. 依頼したオリキャラを別の絵師にも描いてもらえますか?
    8. 納品されたキャラクターでグッズを作れますか?
    9. キャラクターデザインを依頼すれば著作権も自分のものになりますか?
  13. まとめ

オリキャラは絵が描けなくても形にできる

オリキャラとは、「オリジナルキャラクター」を縮めた言葉です。

自分の小説、漫画、ゲーム、TRPG、SNS活動などのために考えた、既存作品のキャラクターではない独自のキャラクターを指すことが多い言葉です。

ただし、オリキャラに公的な統一定義があるわけではありません。外見をすべて自分で考えたキャラクターだけでなく、設定や希望をもとに絵師と相談しながらデザインしたキャラクターも、一般にはオリキャラとして扱われます。

似た言葉に「コテキャ」があります。

オリキャラは、自分で考えたオリジナルキャラクターを広く表す言葉です。一方、コテキャは、外見や設定を固定して継続的に使用する自分側のキャラクターを指すことが多くあります。

オリキャラをコテキャとして使うこともありますが、小説の登場人物のように、コテキャとしては使わないオリキャラもいます。重なる部分はあるものの、完全に同じ意味ではありません。

コテキャの意味や設定の作り方は、コテキャとは?作り方・コテキャシート・絵師への依頼方法で解説しています。

ここで押さえておきたいのは、「オリキャラを考えること」と「完成イラストを描くこと」は別の作業だという点です。

現在の状態を、次のように分けて考えてみましょう。

  • 名前や性格など、文章だけの設定がある
  • 髪色や服装など、外見のイメージがある
  • 簡単なラフや参考資料がある
  • キャラクターデザインが完成している
  • 立ち絵や一枚絵など、完成イラストが必要な段階にある

自分がどの段階にいるかによって、次に必要な作業は変わります。

設定や希望を整理できていれば、視覚的な部分を絵師へ相談できます。髪型や衣装などを、すべて自分で決めておく必要はありません。

まずはオリキャラを何に使うか決める

オリキャラを作る方法を選ぶ前に、そのキャラクターを何に使うのか整理しましょう。

使用目的の例には、次のようなものがあります。

  • SNSのアイコン
  • SNS上での活動用キャラクター
  • 自作小説や漫画の登場人物
  • TRPGや個人制作ゲームで使うキャラクター
  • 配信活動で使うキャラクター
  • グッズに使用するキャラクター
  • 自分で鑑賞する一枚絵
  • 複数の絵師に継続して描いてもらう「うちの子」

用途によって、必要な納品物は変わります。

SNSアイコンだけが目的なら、顔や上半身のデザインで足りる場合があります。TRPGやゲームで使う場合は、全身立ち絵が必要になることもあります。

小説の登場人物であれば、一枚絵を作る前に、キャラクターデザインを固めた方が使いやすい場合があります。今後複数の絵師へ依頼する予定があるなら、設定画や配色表などのデザイン資料も役立ちます。

グッズ制作、動画、ゲーム、収益化している活動などで使う場合は、商用利用や二次利用の条件も早い段階で確認してください。

自作小説の登場人物をイラストにしたい場合は、「自作小説のキャラクターをイラストにする方法」で、文章設定を依頼資料へ整理する方法も解説しています。

オリキャラを絵にする3つの方法

自分で完成イラストを描けなくても、オリキャラを形にする方法はあります。

  • 自分で簡単なラフを描く
  • 画像メーカーを使う
  • 絵師へ依頼する

自分で簡単なラフを描く

資料として使うラフは、完成したイラストである必要はありません。

髪の長さ、服装の形、色の位置、小物を付ける場所などが伝われば、棒人間や簡単な輪郭でも役立ちます。

色を塗れない場合は、次のような方法で補足できます。

  • 髪の横に「暗い青」と書く
  • 服装の各部分に希望色を記入する
  • カラーパレットを添付する
  • 小物を付けたい位置へ矢印を付ける

ラフの役割は、絵の上手さを見せることではなく、言葉だけでは説明しにくい位置や形を伝えることです。

画像メーカーを使う

画像メーカーは、用意されたパーツを組み合わせて、キャラクターの見た目を作るサービスです。

絵を描けなくても、髪型、色、服装などの方向性を視覚化できるため、自分の中にあるイメージを整理するきっかけになります。

ただし、選べるパーツの範囲には限りがあります。また、作成した画像やデザインを、自由に別のイラスト制作へ使えるとは限りません。

たとえばPicrewでは、画像メーカーのクリエイターが「個人」「非商用」「商用」などの利用範囲を設定しています。

ただし、これらの表示は原則として、画像メーカーを使って作成した画像自体の利用範囲を示すものです。

Picrew公式サポートでは、作成したキャラクターデザインをもとに別のイラストなどを制作する行為について、クリエイターが明確に許可している場合を除き、行わないよう案内しています。

そのため、「個人利用可」「非商用利用可」と表示されているだけでは、そのデザインを絵師に描いてもらえるとは判断できません。

画像メーカーを依頼資料として使いたい場合は、次の点を確認しましょう。

  • 利用した画像メーカーの説明
  • 作成画像を資料として使用できるか
  • デザインをもとに別作品を制作できるか
  • 加工や転載が認められているか
  • クレジット表記が必要か

デザイン利用の許可を確認できない場合は、作成したデザインをそのまま描き直してもらう依頼は避け、文章や自作ラフで希望を伝える方が適切です。

参考:Picrew公式「画像メーカーで作成したキャラクターデザイン等を元に、イラストなどの創作を行ってもいいですか?」

絵師に描いてもらう

絵師へ依頼する方法は、大きく次の2種類に分けられます。

  1. 完成しているキャラクターデザインをもとに、立ち絵や一枚絵を描いてもらう
  2. 文章やイメージをもとに、キャラクターデザインそのものを考えてもらう

この2つは、絵師が担当する作業の範囲が異なります。

髪型、配色、衣装などが決まっているなら、通常のイラスト制作として依頼できます。外見が決まっていない場合は、キャラクターデザインに対応している絵師を探す必要があります。

3つの方法を比較

方法 費用 イメージの伝えやすさ デザインの自由度 完成度 主な注意点
簡単なラフを描く 基本的に無料 形や位置を視覚的に伝えられる 高い 依頼資料として使用する段階 細かい部分は文章で補足する
画像メーカーを使う サービスによる 外見の方向性を示しやすい パーツの範囲内 用途によって異なる 画像とデザインの利用条件を確認する
絵師へ依頼する 有料 相談しながら具体化できる 高い 希望する用途に合わせて制作できる 作画依頼かデザイン依頼かを明確にする

デザインが決まっている場合と決まっていない場合の違い

オリキャラを依頼するときは、キャラクターデザインが完成しているかを最初に伝えます。

すでにデザインが決まっている場合

髪型、配色、服装などが決まっている場合は、そのデザインをもとにイラスト制作を依頼します。

次のような資料を用意しましょう。

  • キャラクターの全体像
  • 髪型と髪色
  • 目の形と色
  • 肌の色
  • 体格と身長
  • 服装
  • 小物や装飾
  • 正確な配色
  • 見えにくい部分の説明
  • 変えてほしくない特徴
  • 性格や雰囲気
  • 希望する表情やポーズ
  • 使用目的

複数の資料を渡す場合は、「髪型は資料A」「服装は資料B」のように、どの部分を参照してほしいのか明記してください。

まだデザインが決まっていない場合

名前、性格、役割、世界観などは決まっていても、外見が決まっていない場合は、キャラクターデザインから依頼します。

キャラクターデザインでは、絵師が次のような要素を考えることがあります。

  • 髪型や顔立ち
  • 体格
  • 衣装
  • 配色
  • 小物
  • モチーフ
  • 全体のシルエット
  • 世界観に合う装飾

依頼前に、次の点を確認しましょう。

  • キャラクターデザインに対応しているか
  • 文章だけの設定から相談できるか
  • デザイン料金が別途必要か
  • デザイン案を何案提示してもらえるか
  • 修正できる回数と段階
  • 正面だけか、背面や側面も含まれるか
  • 配色表や表情差分が含まれるか
  • 完成したデザインを今後どのように利用できるか
  • 別の絵師へ同じキャラクターを依頼できるか
  • 商用利用やグッズ化の条件

キャラクターデザインからの依頼は、完成済みのキャラクターを一枚描いてもらう依頼より、制作工程や料金が増える場合があります。

具体的な流れは、キャラクターデザインを依頼する方法で詳しく解説しています。

外見がすべて決まっていなくても、ヒアリングをもとにキャラクターを提案してくれるイラストレーターもいます。

アトリモコさんは、新しく活動を始める依頼者に「なりたい理想の自分」だけでなく、実際の性格や経験、これまで好きだったものなども整理してもらい、その内容から服装や装飾などを提案しています。

ラフへ進む前に提案資料を作り、依頼者とデザインを固めてからラフ・清書へ進む制作方法を取っています。

これはアトリモコさんの制作例ですが、オリキャラの外見が決まり切っていない場合でも、「キャラクターの性格や役割」「好きなモチーフ」「決めている部分」「提案してほしい部分」を伝えることで、デザイン相談の材料にできます。

オリキャラの設定を文章で整理する

絵がなくても、設定を文章でまとめれば、キャラクターの方向性を伝えられます。

すべてを自分で決める必要はありません。自分で指定したい部分と、絵師へ任せたい部分を分けておきましょう。

基本情報

  • 名前
  • 年齢または年齢の印象
  • 性別や性別表現
  • 身長
  • 体格
  • 役割
  • 所属
  • 時代や世界観

性格と役割

  • 性格を表す2〜3個の言葉
  • 物語や活動の中での役割
  • 好きなもの
  • 苦手なもの
  • 話し方
  • ほかの人物との関係
  • 普段の行動

性格を表す言葉は大量に並べるより、キャラクターの中心となる特徴を2〜3個選ぶ方が伝わりやすくなります。

外見

  • 髪型と髪色
  • 目の形と色
  • 肌の色
  • 顔立ち
  • 体格
  • 衣装
  • 小物
  • モチーフ
  • イメージカラー
  • 残してほしい特徴
  • 避けてほしい要素

抽象的な言葉だけでなく具体的な情報を加える

「かわいい」「かっこいい」「個性的」といった言葉だけでは、完成イメージが人によって変わります。

伝わりにくい例

かわいくて個性的な女の子をお願いします。

具体化した例

明るく行動力のある10代後半のキャラクターです。星をモチーフにし、紺色と黄色を中心にした動きやすい服装を希望します。髪型と装飾の細部は相談したいです。

年齢の印象、性格、モチーフ、色、用途などを加えると、絵師がイメージをつかみやすくなります。

文章を長くすること自体が目的ではありません。デザインを判断するために必要な情報を選びましょう。

資料のまとめ方は、イラスト依頼の資料の作り方でも解説しています。

どのイラストを依頼すればよい?

必要なイラストは、オリキャラの使用目的によって変わります。

種類 主な用途 分かる情報 向いている人 注意点
SNSアイコン SNSのプロフィール表示 顔や上半身のデザイン まずアイコンだけ必要な人 全身のデザインは分からない場合がある
全身立ち絵 TRPG、ゲーム、配信、プロフィール紹介 全身のシルエットや衣装 キャラクターの全身像が必要な人 背面や見えない部分は別資料が必要になる場合がある
設定画 今後の制作で使う基準資料 正面、背面、側面、配色、小物など 継続してキャラクターを使う人 含まれる内容は絵師によって異なる
一枚絵 鑑賞、作品公開、場面の表現 キャラクターの性格や場面の雰囲気 完成作品として楽しみたい人 デザイン資料としては情報が不足する場合がある
表情差分 配信、ゲーム、創作資料 喜怒哀楽など複数の表情 キャラクターを継続して使う人 追加料金になる場合がある

最初に必ず設定画を依頼しなければならないわけではありません。

一度だけ一枚絵がほしい人と、今後複数の絵師へ継続して依頼する人では、必要な納品物が異なります。

絵師へオリキャラを依頼するときに伝えること

依頼前に、次の項目を整理しましょう。

  • オリキャラのイラストを依頼したいこと
  • デザインが完成しているか
  • キャラクターデザインから相談したいか
  • 使用目的
  • 希望する納品物
  • 顔、上半身、全身などの描写範囲
  • 表情
  • ポーズや構図
  • 背景
  • 画像サイズ
  • ファイル形式
  • 希望納期
  • 予算
  • 商用利用の有無
  • SNSで公開する予定
  • 絵師による実績公開の可否
  • 今後、別の絵師へ同じキャラクターを依頼する予定
  • グッズ、動画、ゲームなどで使用する予定

将来の使い方がすべて決まっていなくても、現在想定しているものは伝えておきましょう。

依頼時に伝えていなかった利用方法を後から追加すると、追加料金や再確認が必要になることがあります。

オリキャラの依頼文テンプレート

次は、外見が完成しておらず、キャラクターデザインから相談する場合の例文です。

はじめまして。創作活動で使用するオリジナルキャラクターについて、外見のデザインからご相談したく、ご連絡しました。

キャラクターは、自作小説の登場人物として使用する予定です。名前、性格、年齢の印象、物語内での役割を文章にまとめています。

現在決まっている要素は、イメージカラー、星のモチーフ、活動的な性格です。髪型や衣装の細部については、設定に合う形を相談したいと考えています。

希望する納品物は全身のキャラクターデザインで、納期は○月末頃、予算は○円程度を想定しています。

現在、文章からのキャラクターデザイン依頼を受け付けていらっしゃいますでしょうか。ご対応可能でしたら、資料の送付方法とお見積もりについてご案内いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

絵師が専用の問い合わせフォームや依頼テンプレートを用意している場合は、その方法を優先してください。

一般的な依頼文の組み立て方は、絵師に依頼するDMの送り方も参考にしてください。

オリキャラの料金は何で決まる?

オリキャラのイラスト料金は、依頼する内容によって変わります。

  • 完成済みのデザインを描くか、デザインから考えるか
  • 顔のみ、上半身、全身のどこまで描くか
  • 正面だけか、背面や側面も必要か
  • デザイン案の数
  • 修正回数
  • 衣装や装飾の複雑さ
  • 小物の数
  • 表情差分
  • 衣装差分
  • ポーズ差分
  • 背景の有無
  • 商用利用
  • グッズ化
  • 動画やゲームでの利用
  • 短納期での対応
  • 実績非公開
  • 著作権譲渡の有無

キャラクターデザインから依頼する場合と、完成済みのキャラクターを一枚描いてもらう場合では、必要な工程が異なります。

商品ページの「イラスト1枚」の基本料金だけで、キャラクターデザインまで対応してもらえるとは限りません。

具体的な金額は、絵師の料金表を確認し、自分の依頼内容で見積もりを受けましょう。

一般的な料金の考え方は、イラスト依頼の相場はいくら?用途別の料金目安と費用が変わる理由で解説しています。

納品後も同じオリキャラを使い続けられる?

継続してオリキャラを使用したい場合は、納品物の利用範囲を依頼前に確認することが重要です。

制作費を支払って納品を受けても、それだけでイラストやキャラクターデザインの著作権が依頼者へ移るわけではありません。

文化庁の「誰でもできる著作権契約マニュアル」では、イラストなどを依頼した場合、制作費が支払われていても、実際に作品を創作した人が著作者になると説明されています。

依頼者が作品をどのように使えるかは、絵師との契約や依頼条件によって決まります。

次のような用途を想定している場合は、事前に確認しましょう。

  • SNSへの投稿
  • SNSアイコンやヘッダーへの使用
  • 動画や配信への使用
  • 印刷
  • グッズ制作
  • ゲームへの使用
  • トリミングや文字入れ
  • 色の変更

著作権の譲渡を受けなくても、必要な用途について利用許諾を得る方法があります。

利用許諾の場合は、許可された方法や条件の範囲内で作品を使用します。将来の利用方法も含めて、どこまで許可されているか確認してください。

別の絵師へ同じオリキャラを依頼したい場合

キャラクターデザインを今後ほかの絵師にも描いてもらいたい場合は、最初のデザイン依頼時に伝えておきましょう。

確認したい内容は次のとおりです。

  • 完成したデザイン資料を別の絵師へ共有できるか
  • 別の絵師が同じキャラクターを描いてよいか
  • 追加衣装や髪型の変更を依頼者が考えてよいか
  • デザインの改変に事前確認が必要か
  • デザインした絵師のクレジット表記が必要か

著作権が譲渡されていないからといって、必ず別の絵師へ依頼できないわけではありません。反対に、依頼者がキャラクターの設定を考えたという理由だけで、自由にデザイン資料を第三者へ渡せるとも限りません。

別の絵師への制作依頼を含む利用について、契約や依頼規約で許可を得ておくことが重要です。

また、著作者人格権は著作権とは別の権利です。著作権の譲渡を受けた場合でも、著作者人格権そのものが依頼者へ移るわけではありません。

参考

イラスト依頼における権利の基本は、イラスト依頼の著作権は誰のもの?でも解説しています。

オリキャラを絵にするときに避けたいこと

オリキャラの依頼では、次のような点に注意しましょう。

  • 用途を決めずに依頼する
  • デザインが完成しているのか、考えてほしいのかを伝えない
  • 「かわいく」「かっこよく」など、抽象的な言葉だけで依頼する
  • 複数の資料のどこを参考にするのか説明しない
  • 第三者の作品を自分のキャラクターデザインとして提出する
  • ほかの絵師と同じ絵柄を求める
  • 既存作品のキャラクターに酷似するデザインを求める
  • 許可を確認していない画像メーカーのデザインを使う
  • 基本料金だけでキャラクターデザインまで依頼できると思い込む
  • 将来の商用利用やグッズ化を伝えない
  • 納品後に許可なく加工する
  • 別の絵師へ依頼できるか確認せず、デザイン資料を渡す
  • 著作権譲渡が料金に含まれていると思い込む

参考画像を使う場合は、画像を大量に送るだけでなく、「この写真のコートの形」「この配色の組み合わせ」のように、参考にしてほしい部分を文章で説明してください。

生成AI画像を資料に使いたい場合は、AI生成物を受け付けていない絵師もいるため、送る前に確認しましょう。

多くの認識違いは、使用目的、デザインの完成状況、利用範囲を依頼前に確認することで防ぎやすくなります。

絵師を探すときは、絵柄だけでなく、キャラクターデザインや設定画に対応しているかも確認してください。キャラクターの性格や世界観をどのように表現しているかも、依頼先を選ぶ判断材料になります。

絵師ナビでは、イラストレーターの作品、制作への考え方、得意分野をインタビューやプロフィールで紹介しています。ただし、掲載されているすべての絵師がキャラクターデザインを受け付けているわけではありません。実際の受付内容や利用条件は、各絵師の最新情報を確認してください。

オリキャラを絵にしたい人のよくある質問

絵がまったくなくても依頼できますか?

文章だけの設定からキャラクターデザインに対応している絵師もいます。

すべての絵師が対応しているわけではないため、依頼前に文章から相談できるか確認してください。

文章だけで何を伝えればよいですか?

キャラクターの用途、年齢の印象、性格、役割、世界観、イメージカラー、モチーフなどを整理します。

自分で決めたい部分と、絵師へ任せたい部分も分けて伝えましょう。

棒人間のラフでも資料になりますか?

髪の長さ、服装の形、小物の位置など、伝えたい情報が示されていれば資料になります。

上手に描くことより、何を伝えるためのラフなのかが分かることが重要です。

画像メーカーで作ったキャラクターを描いてもらえますか?

画像メーカーの利用条件によります。

作成画像の使用が認められていても、そのデザインをもとに別のイラストを制作することまで認められているとは限りません。

オリキャラとコテキャは同じですか?

完全に同じ意味ではありません。

オリキャラは自分で考えたオリジナルキャラクターを広く指し、コテキャは外見や設定を固定して継続的に使う自分側のキャラクターを指すことが多い言葉です。

最初は立ち絵と設定画のどちらを頼めばよいですか?

使用目的によって変わります。

全身の姿を一枚用意したい場合は立ち絵、今後複数の絵師へ依頼したり、さまざまな用途で継続使用したりする場合は設定画が役立ちます。

依頼したオリキャラを別の絵師にも描いてもらえますか?

最初の絵師との契約や依頼条件によります。

今後別の絵師へ依頼する予定がある場合は、デザイン資料の共有や別作品の制作が認められるか、最初の依頼時に確認してください。

納品されたキャラクターでグッズを作れますか?

グッズ制作が許可されているか、依頼条件を確認する必要があります。

販売する場合だけでなく、個人用のグッズを作る場合も、印刷や二次利用の範囲を確認しましょう。

キャラクターデザインを依頼すれば著作権も自分のものになりますか?

依頼して制作費を支払っただけで、著作権が自動的に依頼者へ譲渡されるわけではありません。

著作権を譲渡するのか、必要な用途について利用を許可するのかは、絵師との契約や依頼条件によって決まります。

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まとめ

オリキャラは、自分で完成イラストを描けなくても、文章や簡単なラフから形にできます。

最初に、そのキャラクターを何に使うのか決めましょう。使用目的によって、アイコン、立ち絵、設定画、一枚絵など、必要な納品物が変わります。

デザインが完成している場合は、その資料をもとにイラストを依頼できます。外見が決まっていない場合は、キャラクターデザインに対応している絵師へ相談しましょう。

依頼前には、自分で決めたい部分と絵師へ任せたい部分を整理し、使用目的、希望する納品物、予算、納期、将来の利用方法を伝えます。

継続して同じオリキャラを使う場合は、別の絵師への依頼、加工、グッズ化などが認められているかも確認してください。制作費を支払っただけで著作権が自動的に移るわけではないため、納品前に利用条件を明確にしておくことが大切です。