イラストレーターのゐみさんにインタビュー!VTuber向け量産イラストと「ゐみ節」の魅力

インタビュー

VTuberやVライバーなど、配信活動を行う方に向けたセミオーダーイラスト(以下、量産イラスト)や一枚絵を中心に制作しているイラストレーター・ゐみさん。

白地と線を生かしたシンプルでオシャレな一枚絵や、ほっぺたのもちもち感が印象的なミニキャラクターを得意としています。切り絵のような特徴を持つ独自の作風を、ゐみさん自身は「ゐみ節」と呼んでいるそうです。

今回は、活動を再開した経緯や量産イラストの特徴、作品づくりで大切にしていること、ご夫婦で取り組んでいるショート動画制作などについて伺いました。

ゐみさんのプロフィール

活動名 ゐみ
活動内容 VTuber・Vライバー向けを中心としたイラスト制作、手描きアニメーション、ショート動画用イラスト制作
得意な制作 量産イラスト、一枚絵、ミニキャラクター、手描きアニメーション、ショート動画用イラスト
使用ソフト アイビスペイント、PowerDirector 365
X @snhn_imi
lit.link imidori
ポートフォリオ ゐみ活動記録
Skeb @snhn_imi
つなぐ ゐみ@依頼受付中
夫婦配信チャンネル 茶屋家ゆとり便り@夫婦配信ch

ゐみさんの活動内容やプロフィール、依頼に関する情報をまとめて確認したい方は、プロフィールページをご覧ください。

※依頼の受付状況や料金、利用条件は変更される場合があります。最新情報はゐみさんのSNSや依頼案内をご確認ください。

VTuber・Vライバー向けのイラストを中心に制作

――現在のイラスト活動の中で、特に力を入れている仕事や制作について教えてください。

現在は、VTuberさんやVライバーさんなど、配信活動を行っている方々に向けた量産イラストや、一枚絵の制作をメインにしています。

配信活動をきっかけに気づいたイラストの需要

――イラストを描き始めたきっかけと、依頼を受ける活動を始めるまでの経緯を教えてください。

イラスト自体は、幼少期からアナログで描いていました。大人になってからはAndroidタブレットでデジタルイラストを描き始め、同時に『東方Project』のイラストをX(当時のTwitter)に投稿するようになりましたね。

個人同人サークルとして、即売会イベントにも参加していました。この時点では依頼を受けることはほとんどなく、イラスト投稿などの個人での活動を中心に行っていました。

数年後に妊娠、出産、育児が続き、時間的にも心身の面でも創作活動を続ける余裕がなくなり、一時的に活動を休止しました。そのタイミングで、育児の息抜きや気分転換を兼ねて配信活動を始めたんです。

配信活動を続けるうちに、「こういう世界があるんだなぁ。あれ? イラストを描けるって武器になるのか? 配信に使える絵の需要がある?」と気づきまして……。

そこで、量産イラストと呼ばれる有償依頼の形式についても知りました。あとはもう、「やってみるか!」という好奇心と気合いです(笑)。

配信活動をしながら、イラスト依頼を受け付ける企画枠として細々とスタートしました。その後、休止していたイラストアカウントも本格的に再始動し、現在に至ります。

多くの依頼につながった「花束さんぽ」

――これまでに制作した中で、特に思い入れのある作品や「自信作」として挙げたい作品を教えてください。

量産イラストでは「花束さんぽ」、個人で描いたものでは、『東方Project』の「ツバメ×東風谷早苗」です。

「花束さんぽ」

作品名:「花束さんぽ」

「花束さんぽ」は、ありがたいことに2025年に一番多くのご依頼をいただいた作品です。

オーダー内容の確認や返信、作業時間の確保などで、目の回るような1ヶ月を過ごしました。

この作品をきっかけに私を知ってくださった方も多く、スケジュールや体力の管理をはじめ、たくさんのことを経験できました。

ゐみさんの代表作「花束さんぽ」

「ツバメ×東風谷早苗」

作品名:「ツバメ×東風谷早苗」

「ツバメ×東風谷早苗」は、参加した合同誌に寄稿した『東方Project』の作品です。

私らしい雰囲気や個性、好きなものを詰め込んだ、代表作の一つだと思っています。風を感じられるような流れる線と、ツバメが飛び交う初夏のイメージを、うまく表現できたと感じています。

「ツバメ×東風谷早苗」

白地と線を生かした独自の作風「ゐみ節」

――「シンプルだけどオシャレ」「ゆるくてかわいい」「もちもちとした特徴的な絵柄」を、ご自身の作風として紹介されています。現在の作風を形づくるうえで、大切にしていることを教えてください。

背景を描き込みすぎず、白地を生かして線を楽しんでもらうことや、全体の雰囲気がよいことを大切にしています。

「グッズにしたら絶対にかわいい!」と思えることも重要です。

切り絵のような特徴的な作風や絵柄を、個人的に「ゐみ節」と呼んでいます(笑)。

もちもちしたかわいさについては、ミニキャラクターで意識している部分です。こちらは、ほっぺたをもっちもちにすることだけを大切にしています!

ゐみさんが手がけたミニキャラのイラスト

ゐみさんが手がけたミニキャラのイラスト

「ゐみ節」がよく現れているゐみさんのイラスト

「ゐみ節」がよく現れているゐみさんのイラスト

完成イメージを想像しやすい「量産イラスト」

――現在力を入れている「量産イラスト」とは、どのような制作なのでしょうか。初めて知る方にも分かるように教えてください。

現在、私がメインで受け付けている量産イラストは、「セミオーダーイラスト」とも呼ばれています。

いくつかの選択肢から好みのものを選んでいただき、参考資料としてお送りいただいた立ち絵などに合わせて、髪型や瞳の色を描きます。

場合によってはオプションの追加や変更を行い、ご依頼主様だけのイラストとして仕上げています。

特徴は、依頼前に完成イメージをつかみやすいことと、フルオーダーよりも依頼しやすい料金で提供できることです。

私が受け付けている量産イラストは、基本料金に商用利用料を含めています。そのため、収益化済みの配信や、さまざまなグッズに使用していただけます。

その代わり、基本的にリテイクは受け付けていません。

私の量産イラストでは、花を取り入れた世界観や構図を意識しています。季節の花やイラストのイメージに合った花、モチーフを散りばめ、シンプルでオシャレな作品に仕上げています。

原曲やモチーフから依頼者の魅力をくみ取る

――配信者の方に向けたイラストを制作する際、その方の活動内容やキャラクターの魅力、使用目的をどのようにくみ取っていますか。

ご相談の初めに、lit.linkに掲載している依頼用テンプレートを参考に、必要事項をご記入いただきます。その内容をもとに、依頼内容の確認やヒアリングを行っています。

「歌ってみた」のサムネイルイラストの場合は、まず原曲を聴きます。

私が曲から受けた印象と、原曲のイラストやアニメーションに使われているモチーフを組み合わせて、ラフをご提案しています。

そのほかのイラストでも、取り入れてほしいモチーフなどは積極的に反映したいため、詳しく伺うことが多いです。

「全部おまかせで!」というご依頼をいただいた場合は、ゐみ節が爆発する傾向にあります。

一枚絵、手描きアニメーション、ショート動画で変える表現

――一枚のイラストと、手描きアニメーションやイラスト付きショート動画では、制作時の考え方にどのような違いがありますか。

一枚絵では、オシャレな雰囲気を重視しています。

手描きアニメーションでは、もちもちとしたかわいさや、キャラクターの仕草がかわいく見えることを大切にしています。

ショート動画用のイラストは、ゆるく、シュールで面白い雰囲気になるように描き分けています。

夫婦の会話から生まれるショート動画

――ご夫婦でショート動画を制作する際の役割分担や、共同で一つの作品を作るうえで大切にしていることを教えてください。

ショート動画制作では、主な編集作業を夫が担当し、キャラクターイラストを私が担当しています。

まず私がラフ漫画を描き、動画の演出や流れ、必要になるイラストの枚数などを相談してから、本格的な作業を始めます。

制作中は、お互いに進捗を「見てみて」と報告することが多いです。

作品を絶賛したり、気になる部分を相談したりと、会話を大切にしています。それが、制作中のモチベーション維持にもつながっています。

ご夫婦で制作したショート動画の中では、「アニサキス」が特に大きな反響を集めました。

「アニサキス」をYouTube Shortsで見る

また、イラストを多く使用し、にぎやかな編集が楽しめる「小脇のクモ」も公開されています。

「小脇のクモ」をYouTube Shortsで見る

夫婦配信チャンネルを見る

家事や育児の合間にも制作できる環境

――普段使用しているソフトや機材など、現在の制作環境を教えてください。

イラスト制作には、Androidタブレットとディスクタイプのペンを使っています。ソフトはアイビスペイントです。

家事や育児の合間にも作業を進められるよう、場所を選ばずに使えるタブレットを選んでいます。

スマートフォンともクラウドでデータを同期しているため、どこにいても納品作業や、ラフ程度のイラスト制作ができます。

寝る前にアイデアが浮かんだときも、すぐにスマートフォン版のアイビスペイントに描き留められるので、とても便利です。

動画編集にはPowerDirector 365を使用しています。

イラストを相談してから納品されるまでの流れ

――依頼の相談を受けてから完成・納品するまで、普段はどのような流れで制作を進めていますか。

基本的には、次のような流れで進めています。

  1. 見積もりの相談
  2. 依頼内容の確認と詳細のヒアリング
  3. 見積もりの作成
  4. 料金の支払い
  5. ラフの提出
  6. ラフの確認と、必要に応じた修正
  7. ラフの了承後に清書
  8. 完成品の確認
  9. ギガファイル便を使用して納品

料金は前払い制です。

修正が必要な場合は、ラフの段階でお伝えいただく形にしています。

※依頼の種類によって制作の流れや修正対応の条件が異なる可能性があるため、相談前に最新の依頼案内をご確認ください。

絵師ナビ編集部より

絵師ナビでは、イラストを依頼する際に役立つ情報をまとめています。初めて依頼する方は、あわせてご覧ください。

イラスト依頼で伝えること
イラスト依頼の見積もりの聞き方

毎月の新作と、手描き背景への挑戦

――現在受け付けている仕事や、今後特に挑戦したい制作・活動について教えてください。

量産イラストは、毎月新作を投稿できるように頑張っています。

各種用途の一枚絵、ショート動画制作のほか、Skebやつなぐなどの外部サービスからのリクエストも受け付けています。

今後は、配信で使用できる手描き背景の制作や販売にも挑戦できたらと考えています。現在、手描き背景の制作実績は1件あります。

イラストの無償企画も不定期で行っているので、XやWickのアカウントもぜひチェックしてください。

短期間で納品できることも、私の制作の特徴の一つです。

スケジュールや依頼内容によっては、量産イラストを翌日に納品することもあります。

「気軽に依頼のメッセージを送ってください」

――最後に、ゐみさんへの依頼を検討している方や、作品を見ている読者へメッセージをお願いします。

育児にも奮闘しながら、これからも皆さんのお役に立てるよう、精力的に活動していきます。

イラストの更新を楽しみにしていてください。

ゐみさんは優しいと評判なので――ゐみ調べですが(笑)――気軽に依頼のメッセージを送ってくださいね。お待ちしています!

夫婦で配信しているチャンネルも、知っていただけたらうれしいです!!|д゚)

ゐみさんにイラストを依頼する方法

ゐみさんは、VTuberやVライバーなどの配信者向けイラストを中心に、次のような制作を受け付けています。

  • 量産イラスト
  • 各種用途の一枚絵
  • 「歌ってみた」動画などのサムネイルイラスト
  • ミニキャラクター
  • 手描きアニメーション
  • ショート動画用イラスト
  • ショート動画制作
  • Skebやつなぐを通じたリクエスト

依頼の相談方法や受付状況については、以下の案内をご確認ください。

商用利用や著作権まわりの考え方を確認したい方は、イラスト依頼の著作権と商用利用の解説もあわせてご覧ください。

VTuber・配信者向けの依頼準備を確認したい方は、VTuber向けイラスト依頼の基礎記事も参考になります。