イラストを依頼したいと思っても、「いくら用意すればよいのか分からない」と迷う方は多いでしょう。
実際、絵師の料金表や依頼サービスを見ると、数千円で依頼できるものから数万円、Live2D用イラストなどでは10万円を超えるものまであります。
そこで絵師ナビ編集部では、SKIMAで公開されているコミッションを5カテゴリで各100件、計500件確認し、公開されている料金を調査しました。
さらに、SKIMAが案内している用途別の料金相場と、ココナラが公開している直近12か月の成約データもあわせて確認しています。
イラスト依頼では、「相場はいくらか」だけでなく、希望する内容ならいくら程度の予算を用意すればよいかを考えることが大切です。この記事では、公開料金500件の調査結果と公式・成約データをもとに、用途別の予算目安を紹介します。
イラスト依頼の相場は?公開料金500件を編集部が調査
絵師ナビ編集部では、2026年8月にSKIMAで公開されているコミッションの表示価格を調査しました。
対象は、SNSアイコン、SD・ミニキャラ、TRPG立ち絵、一枚絵、VTuber・Live2D用イラストの5カテゴリです。それぞれ100件、計500件の公開価格を確認しています。
| 依頼内容 | 調査で多く見られた公開価格帯 | 依頼時の予算目安 |
|---|---|---|
| SNSアイコン | 2,000~4,000円程度 | 3,000~10,000円程度 |
| SD・ミニキャラ | 2,000~4,000円程度 | 3,000~10,000円程度 |
| TRPG立ち絵 | 4,000~8,000円程度 | 5,000~15,000円程度 |
| 一枚絵 | 4,000~10,000円程度 | 10,000~30,000円程度から |
| VTuber・Live2D用イラスト | 15,000~70,000円程度 | 30,000~80,000円程度から |
迷った場合は、「公開価格」より「依頼時の予算目安」を参考にしてください。
今回の調査で確認したのは、公開されている商品の表示価格・開始価格です。たとえば5,000円と表示されている商品でも、全身化、背景、表情差分、キャラクターデザイン、商用利用などを追加すると、最終的な見積もり額が高くなることがあります。
「調査で多く見られた公開価格帯」は、各カテゴリ100件のうち、極端に安い商品や高い商品だけに左右されないよう、価格順に並べたときの中央付近に集まった範囲を示しています。
そのうえで、公式が案内している相場や成約データ、追加料金を考慮し、初めて依頼する方が探し始める金額として「依頼時の予算目安」を整理しています。
2026年8月、SKIMAで公開されているコミッションを、SNSアイコン、SD・ミニキャラ、TRPG立ち絵、一枚絵、VTuber・Live2D用イラストの5カテゴリで各100件、計500件確認しました。本調査は公開商品の表示価格・開始価格を集計したもので、実際の成約価格やイラスト業界全体の標準価格を示すものではありません。描画範囲、背景、差分、商用利用などにより最終料金は変わります。
調査日:2026年8月21日
公開価格と実際の成約価格は同じではない
公開商品の価格を見ると数千円から依頼できるものも多くありますが、実際の取引では必要なオプションが加わることがあります。
ココナラのイラスト作成カテゴリーでは、直近12か月の成約データをもとに、イラスト作成の依頼は1万円~3万円が中心と案内されています。
| 依頼内容 | ココナラの成約データによる料金目安 |
|---|---|
| アイコンやサムネイルなどの1点もの | ~5,000円 |
| SNSアイコン、配信用一枚絵、ミニキャラなど | 5,000~10,000円 |
| 配信・動画・グッズ向け一枚絵、立ち絵など | 10,000~30,000円 |
| 全身立ち絵、背景付き一枚絵、差分付き制作など | 30,000円~ |
つまり、商品一覧に表示されている価格が、そのまま最終的な依頼料金になるとは限りません。
公開価格は依頼先を探す入口として、成約データや追加料金は実際に用意する予算を考える材料として見るとよいでしょう。
予算別|いくらあれば何を依頼できる?
相場表を見ても「結局、自分はいくら用意すればいいの?」と迷う場合は、予算から依頼内容を考える方法もあります。
5,000円前後
SNSアイコンやSD・ミニキャラなど、比較的制作範囲の小さい依頼が候補になります。
ただし、細かな背景や差分、商用利用などを追加すると予算を超える場合があります。
1万円前後
アイコンやSDだけでなく、条件によってはTRPG用立ち絵なども候補に入ってきます。
全身を希望する場合は、描画範囲や表情差分が基本料金に含まれているか確認しましょう。
3万円前後
立ち絵の差分、背景を含む一枚絵など、依頼できる内容の選択肢が広がります。
人物数や背景の描き込み量によっては3万円を超えるため、希望する構図を伝えて見積もりを取ることが大切です。
5万円以上
Live2D用のパーツ分けイラストなど、制作工程の多い依頼も候補に入ります。
ただし、Live2Dモデリングまで含まれるとは限りません。イラスト制作、パーツ分け、モデリングのどこまでが料金に含まれるか確認してください。
これらは「この金額なら必ず依頼できる」という基準ではありません。作風、実績、描画範囲、使用目的などによって料金は異なります。
種類別にイラスト依頼の相場を解説
SNSアイコン
SNSアイコンは、イラスト依頼のなかでも比較的少ない予算から探しやすいジャンルです。
SKIMA公式の料金案内では、アイコン作成の相場を1点1,000円~1万円ほどとしています。人気クリエイターへの依頼やオプション追加などによって、1万円以上になる場合もあります。
今回の編集部調査でも数千円の商品が多く確認されたため、初めて依頼先を探す場合は、3,000~10,000円程度を一つの予算目安として考えると候補を比較しやすいでしょう。
配信活動や事業用アカウントで使用する場合は商用利用に該当することもあります。料金表の「個人利用」の価格だけで判断せず、使用目的を伝えて確認してください。
SD・ミニキャラ
SD・ミニキャラは、SNS、配信スタンプ、グッズなど幅広い用途で使われています。
編集部調査では2,000~4,000円程度に公開価格が集まっていましたが、ポーズ差分、複雑な衣装、グッズ利用などを加えると料金が上がることがあります。
初めて依頼先を探すなら、3,000~10,000円程度を一つの予算目安としておくとよいでしょう。
TRPG用立ち絵
TRPG立ち絵は、胸上・腰上・全身のどこまで描くかによって料金が変わります。
SKIMA公式では、TRPG立ち絵の依頼相場を約2,000円~1万5,000円と案内しています。
今回の編集部調査では4,000~8,000円程度に公開価格が集まっていましたが、公開価格が全身料金とは限りません。腰上から全身へ変更したり、表情差分や衣装差分、キャラクターデザインを加えたりすると追加料金が発生する場合があります。
そのため、TRPG立ち絵では5,000~15,000円程度を一つの入口として、必要な描画範囲と差分を確認するのがおすすめです。
TRPG立ち絵の料金や表情差分、依頼の流れ、注文時に伝えたい項目については、「TRPG立ち絵の依頼方法完全ガイド|料金相場とスムーズな注文シートの書き方」で詳しく解説しています。
一枚絵
一枚絵は、人物数、背景、構図、描き込み量によって特に料金差が出やすいジャンルです。
今回の編集部調査では4,000~10,000円程度に公開価格が集まっていましたが、これは商品の表示価格・開始価格です。
ココナラの成約データでは、配信・動画・グッズ向けの一枚絵などを含む制作は1万円~3万円、背景付きなど制作量が多いものは3万円以上の価格帯に含まれています。
そのため、しっかり描き込まれた一枚絵を依頼したい場合は、1万円~3万円程度から予算を考え、背景や人物追加が必要ならそれ以上も想定するのがよいでしょう。
一枚絵に絞った料金の目安や、背景・複数人物などによる違いは、「一枚絵を依頼する方法|料金相場・頼み方・絵師の選び方」で詳しく解説しています。
Live2D用イラスト
VTuber関連では、「通常の立ち絵」と「Live2D用にパーツ分けされたイラスト」を分けて考える必要があります。
SKIMA公式では、Live2Dなどで動かすためのイラスト制作からパーツ分けまでの相場を3万円~8万円前後と案内しており、より細かいパーツ分けなどでは10万円以上になる場合もあります。
今回の編集部調査でも、VTuber・Live2D関連では他のカテゴリより公開価格の幅が大きく、数万円から10万円を超える商品まで確認できました。
初めて依頼する場合は、3万円~8万円程度から予算を考え、必要な可動域やパーツ数に応じて見積もりを取りましょう。
Live2Dモデリングはイラスト制作とは別の工程です。「パーツ分けイラストのみ」「イラスト+モデリング」のどちらの料金なのかも確認してください。
VTuber向けの立ち絵を依頼する場合の料金相場や、イラスト制作からLive2Dモデリングまでの流れ、依頼先を選ぶポイントは、「VTuber立ち絵を絵師に依頼する方法|料金相場・制作の流れ・絵師の選び方」で詳しく解説しています。
キャラクターデザインから依頼する場合
キャラクターの外見そのものをゼロから考えてもらう場合は、完成済みのデザインをもとに立ち絵を描いてもらう場合とは料金の考え方が異なります。
デザイン料、立ち絵、三面図、表情差分などについては、「キャラクターデザインを依頼する方法|料金相場・頼み方・絵師の選び方」で詳しく解説しています。
背景・差分・商用利用でいくら追加される?
基本料金だけを見ると安く感じても、必要なオプションを追加すると最終料金が変わります。
ココナラが公開している直近12か月の成約データでは、追加オプションの料金目安は次のようになっています。
| 追加内容 | 追加料金の目安 |
|---|---|
| 背景の追加 | 1,000~4,500円 |
| 人物の追加 | 1,500~6,000円 |
| 表情差分の追加 | 500~1,500円 |
| 小物の追加 | 500~2,000円 |
| 商用利用対応 | 2,000~6,000円 |
| 全身イラスト化 | 2,000~7,000円 |
| 修正回数の追加 | 500~2,500円 |
出典:ココナラ「イラスト作成の依頼・外注」(直近12か月の成約データ、2026年7月更新)
これはすべての絵師に共通する追加料金ではありません。実際の金額や基本料金に含まれる範囲は、依頼する絵師の料金表や見積もりで確認してください。
同じ種類のイラストでも料金が違う理由
同じ「立ち絵」や「一枚絵」でも料金が大きく違うのは、制作内容が同じではないからです。
- 描写範囲:顔だけ、腰上、全身と範囲が広くなるほど作業量が増えます。
- 人物数:複数人を描く場合は、人物追加料金が設定されることがあります。
- 背景・小物:室内、街並み、武器、装飾などは描き込み量によって料金が変わります。
- 差分:表情、衣装、ポーズなどの差分を増やすほど制作量が増えます。
- キャラクターデザイン:既存デザインがなく、外見や衣装から考えてもらう場合はデザイン料が加わることがあります。
- 商用利用:収益化動画、広告、販売グッズなどで利用する場合は追加料金が設定されることがあります。
- 納期:通常より短い期間での納品を希望すると、特急料金が設定される場合があります。
料金表を比べるときは、数字だけではなく、その金額に何が含まれているのかまで確認することが大切です。
見積もり前に整理したい項目
依頼内容が具体的になるほど、絵師も必要な作業量を判断しやすくなり、見積もりの精度が上がります。
- イラストの使用目的
- 希望する描写範囲と人数
- 背景、表情差分、衣装差分の有無
- キャラクターデザインが必要か
- 画像サイズとファイル形式
- 予算
- 希望納期
- 商用利用やグッズ化の予定
- 希望する雰囲気が分かる参考資料
予算が決まっている場合は、無理に値下げを求めるのではなく、「この予算で可能な仕様はありますか」と相談する方法もあります。
依頼の準備から納品までの流れは、「イラスト依頼の方法|初めて絵師に頼む流れ・準備・注意点」で詳しく解説しています。
相場より安い・高いときはどう考える?
安いだけで危険とは限らない
実績作りの期間、期間限定の料金、制作範囲を絞ったプランなど、低価格には理由がある場合があります。
一方で、料金や利用条件の説明がほとんどない、依頼内容が決まる前に支払いを急かされる、掲載されている実績の出所に不審な点があるといった場合は慎重に判断してください。
高い料金には制作以外の対応が含まれることもある
料金には描画時間だけでなく、ヒアリング、構図提案、キャラクターデザイン、進行管理、修正対応などが含まれている場合があります。
実績や知名度、対応できる利用範囲などによって料金が高くなることもあります。
相場より安い・高いという理由だけで決めず、その料金に何が含まれているのかを比較しましょう。
初回連絡の書き方は、「絵師に依頼するDMの送り方」で例文付きで紹介しています。
イラスト依頼の相場に関するよくある質問
予算が少なくても相談できますか?
見積もりや事前相談を受け付けている絵師であれば相談できます。
ただし、料金表からの値下げを前提に交渉するのではなく、「予算内で可能な仕様はありますか」と相談するのがよいでしょう。描写範囲や差分などを調整することで対応できる場合があります。
見積もりだけ依頼しても大丈夫ですか?
見積もり相談を受け付けている絵師であれば問題ありません。
依頼を見送る場合も返信し、検討に時間がかかる場合は返答期限があるか確認しましょう。
支払いのタイミングはいつですか?
前払い、着手金と納品後の分割、納品後払い、依頼サービスによる決済など、絵師や利用するサービスによって異なります。
支払い方法とタイミングは、制作を依頼する前に確認しておきましょう。
著作権も料金に含まれますか?
制作料金を支払っただけで、著作権が自動的に依頼者へ移るわけではありません。
日本イラストレーター協会も、特別な契約がない場合は著作権はイラストレーター側に帰属し、別の媒体での使用などでは追加料金が発生する場合があると説明しています。
利用できる媒体、商用利用、二次利用、著作権譲渡の有無は、依頼前に確認してください。
参考:日本イラストレーター協会「イラストの仕事を依頼するなら」
SKIMAを初めて利用する方へ
依頼内容や予算が決まったら、SKIMAで作品や料金を見ながら、依頼するイラストレーターを探すこともできます。
絵師ナビの招待リンクから新規登録し、所定の条件を満たすと、3,000円以上の取引・商品で使える1,000円分クーポンなどの招待特典を受け取れます。
1,000円クーポンを受け取ってSKIMAでイラストを依頼する
※招待特典の内容や利用条件は変更される場合があります。登録時にSKIMA公式サイトで最新情報をご確認ください。
※この招待リンクを経由して所定の条件を満たした場合、絵師ナビにもSKIMA内の紹介特典が付与される場合があります。絵師ナビはSKIMAの公式運営・関係者ではありません。
まとめ
イラスト依頼の料金は、依頼する内容によって大きく異なります。
今回確認した公開料金500件でも、SNSアイコンやSD・ミニキャラのように数千円から探しやすいものがある一方、一枚絵やLive2D用イラストでは数万円以上になるものも見られました。
相場を見るときに大切なのは、表示されている最低価格だけで判断せず、自分が必要とする描画範囲、背景、差分、利用目的まで含めて予算を考えることです。
まずはこの記事の「予算の目安」で大まかな金額を決め、気になる絵師の料金表を確認して見積もりを相談してみてください。
依頼先を探している方は、「イラストレーターを探す」から、絵師ナビに掲載しているイラストレーターのプロフィールや得意分野、依頼方法などを確認できます。
料金だけでなく、作風や対応内容も見ながら、自分の依頼に合う相手を探しましょう。
連絡するときの考え方は、「絵師に依頼するときのマナー」も参考にしてください。


