依頼したい絵師の候補は見つかったけれど、結局誰に頼めばいいのか決められない。そんな悩みを抱えていませんか。
結論から言うと、絵師を選ぶときに見るべきは絵柄だけではありません。得意分野、料金、納期、利用条件、修正条件まで比較することで、自分の依頼内容に合う相手が見えてきます。
フォロワー数や知名度は活動規模の目安にはなりますが、それだけで依頼先を決めるのはおすすめできません。この記事では、複数の候補から依頼先を決めるための比較ポイントと、そのまま使えるチェックリストを紹介します。
まだ候補が見つかっていない場合は、先に「絵師の探し方を初心者向けに解説|依頼したいイラストレーターの見つけ方」を読むと、候補の探し方から確認できます。
候補が現在依頼を受け付けているか確認したい場合は、「依頼受付中の絵師はどう探す?依頼できるイラストレーターの見つけ方」も参考にしてください。
絵師を選ぶ前に依頼内容を整理しよう
絵師を比較する前に、自分がどんな依頼をしたいのかを整理しておくと、比較の基準がぶれません。
イラストの使用目的
SNSアイコン、YouTubeサムネイル、配信用立ち絵、歌ってみた動画、キャラクターデザイン、同人誌、グッズ、商用広告、プレゼントなど、使い道によって向いている絵師は変わります。
希望する作風
かわいい、かっこいい、アニメ塗り、厚塗り、水彩風、デフォルメ、リアル寄り、明るい、ダークなど、希望のイメージを言葉にしておきましょう。
予算
上限をあらかじめ決めておくと選びやすくなります。基本料金だけでなく、追加料金がかかる可能性も考えておくと安心です。
予算が決まっていない場合でも、使用目的や内容を伝えたうえで見積もりを相談できることもあります。
希望納期
使用予定日から逆算して、確認や修正にかかる期間も含めた余裕のあるスケジュールを考えておきましょう。
必要な利用条件
個人利用か商用利用か、動画での利用、グッズ化、二次利用の可否、実績を非公開にしたいか、著作権譲渡が必要かどうかも、事前に整理しておくと依頼がスムーズです。
絵師の選び方で重要な10の比較ポイント
依頼内容が整理できたら、次は候補となる絵師を比較していきます。
1.希望する絵柄に合っているか
好きな作品が1つあるだけでなく、依頼したいタッチの作例が複数あるかを確認しましょう。最近の作品もあわせて見ることをおすすめします。
なお、過去の作品と同じ仕上がりを必ず再現できるとは限らない点も知っておくと安心です。
2.依頼したい内容を得意としているか
人物、背景、メカ、動物、立ち絵、SDキャラ、キャラクターデザイン、動画用イラスト、グッズ用イラストなど、絵師によって得意分野は異なります。
絵柄が好みでも、依頼したい内容が得意分野と合わない場合もあるため、あわせて確認しましょう。
キャラクターをゼロから作りたい場合は、立ち絵の作画実績だけでなく、設定から外見や衣装を提案するキャラクターデザインの実績も確認しましょう。詳しい選び方は「キャラクターデザインを依頼する方法|料金相場・頼み方・絵師の選び方」で解説しています。
3.ポートフォリオに近い作例があるか
用途に近い制作例があるかを見ましょう。全身かバストアップか、背景の有無、複数人での構図、動画やグッズでの使用例なども参考になります。
作品数が多いほど優れているというわけではなく、依頼内容に近い作例があるかがポイントです。
一枚絵を依頼する場合は、人物単体の作品だけでなく、背景や構図を含めた完成作品の実績も確認しましょう。詳しい選び方は「一枚絵を依頼する方法|料金相場・頼み方・絵師の選び方」で解説しています。
歌ってみた動画用のイラストを依頼する場合は、動画用イラストやMV、サムネイルなどに近い作例があるかも確認してみましょう。差分や背景透過、動画制作を意識した構図など、歌ってみた特有の確認ポイントは「歌ってみたイラストを依頼する方法|料金相場・頼み方・絵師の選び方」で詳しく解説しています。
4.依頼実績をどのように確認するか
企業案件、個人案件、制作事例、依頼者による紹介など、実績の確認方法はいくつかあります。
ただし、守秘義務や実績非公開の契約によって、実績を公開できない絵師もいます。実績が少なく見えても、それだけで判断しないようにしましょう。
5.料金が予算に合っているか
基本料金だけでなく、人物追加、背景、表情差分、衣装差分、商用利用、実績非公開、短納期、修正追加、著作権譲渡、PSDなどの追加データにかかる料金も確認しておきましょう。
料金の目安を詳しく知りたい方は、「イラスト依頼の相場」もあわせて参考にしてください。
6.納期が使用予定日に間に合うか
受付状況、着手可能日、ラフ提出日、完成予定日、修正期間、使用予定日を確認しましょう。
「受付中」であることと「すぐに着手できる」ことは必ずしも同じではありません。
現在依頼を受け付けている絵師を探したい場合は、「依頼受付中の絵師はどう探す?」も参考になります。
正式な依頼後、納品予定日を過ぎても作品が届かない場合は、「イラスト依頼の納期が遅いときは?」も参考にしてください。
7.修正条件がわかりやすいか
無料修正の回数、修正が可能な工程、追加料金の有無、ラフ承認後の変更、完成後の修正について、事前に確認しておきましょう。
修正回数について詳しく知りたい場合は、「イラスト依頼の修正は何回まで?」も参考にしてください。
8.商用利用などの条件が合っているか
商用利用、動画利用、グッズ化、二次利用、加工やトリミングの可否、クレジット表記の有無、実績公開の可否、著作権の扱いについても確認しておくと安心です。
商用利用、著作権譲渡、二次利用などの違いは、「イラスト依頼の著作権」も確認してください。
9.納品形式が用途に合っているか
PNGやJPEG、PSD、背景透過の有無、解像度、画像サイズ、カラーモード、レイヤー分けなど、用途に合った形式で納品してもらえるかを確認しましょう。
専門用語がわからない場合は、依頼時に相談してみるとよいでしょう。
画像サイズ、解像度、PNG・JPEG・PSDなどの違いは、「イラスト依頼のサイズ・解像度・納品形式」で詳しく解説しています。
10.依頼方法や説明がわかりやすいか
プロフィール、料金表、依頼規約、問い合わせ方法、必要事項、返信の目安がまとまっているかを見てみましょう。
返信の速さだけで判断せず、必要な情報が整理されているかどうかも見るポイントです。
ポートフォリオを見るときのポイント
比較の中心になるのがポートフォリオです。見るときのポイントを押さえておきましょう。
最新の作品を見る
古い作品だけでなく、現在の作風を確認しましょう。作風は活動を続けるうちに変化することがあります。
依頼したい用途に近い作品を見る
SNSアイコンを依頼したいなら顔周りの作例、立ち絵を依頼したいなら全身の作例など、用途に近いものを重点的に見ましょう。
複数の作品を確認する
1作品だけで判断せず、近い作風の作例を複数見ることで、より実際の仕上がりに近いイメージがつかめます。
苦手分野まで推測しない
掲載されていない題材があっても「描けない」と決めつけず、対応可能かどうかは直接確認しましょう。
フォロワー数や知名度は選ぶ基準になる?
フォロワー数は活動規模や発信力の参考になりますが、依頼内容への適性、料金、納期、対応範囲とは別の話です。
フォロワーが少なくても、希望に近い作品や条件が合う絵師はいます。
一方で、受付状況や制作スケジュールによっては、希望する時期に依頼できないこともあります。
知名度だけで決めず、条件が合うかどうかを基準にしましょう。
料金が安い絵師と高い絵師はどちらを選ぶ?
料金の安さや高さだけで、どちらが優れているとは言い切れません。
料金には経験、作業量、用途、制作時間、権利の範囲などが影響します。安い料金には、キャンペーンや経験を積む目的、簡易プランといった理由がある場合もあります。
高い料金には、複雑な制作内容や商用利用、実績、対応範囲の広さが含まれていることもあります。
表示価格だけでなく、納品内容や条件まで比較し、最終的には正式な見積もりを確認しましょう。
好きな絵師と依頼に向いている絵師は違う?
作品として好きでも、予算や納期が合わないこともあります。商用利用やグッズ利用に対応していない場合もあります。
依頼したい題材が得意分野ではないこともあるでしょう。
好きという気持ちは大切にしつつ、依頼条件との相性もあわせて確認してみてください。
複数の絵師を比較するときのチェックリスト
候補が複数ある場合は、次の項目を確認してみましょう。
- 希望する作風に合っている
- 依頼したい内容の作例がある
- 得意分野が依頼内容に合っている
- 料金が予算内に収まりそう
- 追加料金の条件がわかる
- 着手可能日を確認できる
- 希望納期に間に合う
- 修正回数を確認できる
- 商用利用などの条件が合う
- 納品形式が用途に合う
- 実績公開の条件を確認できる
- 依頼方法が明記されている
- 禁止事項を確認した
- 正式な見積もりを確認した
絵師選びで避けたい判断方法
比較する際、次のような決め方は避けたほうが安心です。
フォロワー数だけで決める
活動規模の参考にはなりますが、依頼内容との相性は別に確認しましょう。
料金の安さだけで決める
納品内容や条件まで見ないと、思っていたものと違う結果になることがあります。
一作品だけを見て決める
複数の作例を見たほうが、実際の仕上がりに近いイメージがつかめます。
依頼条件を読まずに連絡する
利用条件や修正条件を先に確認しておくと、後のやり取りがスムーズです。
他の絵師と同じ絵柄を求める
絵師にはそれぞれの作風があります。似た絵柄を無理に求めるのではなく、その絵師の持ち味に合った依頼内容を考えてみましょう。
返信の速さだけで判断する
返信が遅いことだけで、トラブルの可能性が高いとは限りません。制作状況によって返信のペースが変わることもあります。
候補を比較せず即決する
一度立ち止まって条件を比較すると、後悔の少ない依頼につながります。
口コミだけを信用する
口コミは参考情報の一つですが、依頼者ごとに状況や契約内容が異なるため、口コミだけで判断しないようにしましょう。
絵師を決めた後の流れ
- プロフィールと依頼条件を再確認する
- 依頼内容をまとめる
- 受付状況を確認する
- 見積もりを相談する
- 料金、納期、利用条件を確認する
- 双方の合意後に正式依頼する
実際の連絡方法に迷ったときは、「絵師に依頼するDMの送り方」も参考にしてください。
候補を決めた後の見積もり依頼と確認項目は、「イラスト依頼の見積もり方法」で解説しています。
絵師の選び方に関するよくある質問
絵師は何人くらい比較すればよいですか?
決まった正解はありません。条件を比較できる程度に、複数の候補を見ておくと選びやすくなります。
フォロワーが少ない絵師へ依頼しても大丈夫ですか?
フォロワー数だけで依頼の可否や信頼性を判断することはできません。
作品、依頼条件、受付方法、やり取りの内容などを確認して判断しましょう。
実績が少ない絵師は避けるべきですか?
実績が少ないという理由だけで、候補から外す必要はありません。
作品や条件を確認し、不安な点があれば直接相談してみましょう。
料金が一番安い絵師を選んでもよいですか?
料金だけでなく、納品内容、追加料金、利用条件まで比較して選ぶことをおすすめします。
候補の絵師が全員魅力的で決められません
用途、予算、納期、条件の優先順位を自分の中で決めておくと、選びやすくなります。
一度相談した後に依頼を断ってもよいですか?
正式発注や契約の成立前であれば、辞退できる場合があります。
ただし、見積もりの承認や制作開始の合意によって、すでに契約が成立している可能性もあります。依頼先の規約や、それまでのやり取りを確認してください。
辞退する場合は、相手の時間を使っていることに配慮し、早めに丁寧な連絡をしましょう。
まとめ|絵柄と依頼条件の両方を見て絵師を選ぼう
絵師選びで大切なのは、絵柄だけでなく依頼条件まで含めて比較することです。
まず用途、予算、納期、利用条件を整理し、絵柄だけでなく得意分野や作例を確認しましょう。
そのうえで、料金、納期、修正、利用条件、納品形式を比較します。
フォロワー数や知名度だけで決めず、正式な見積もりと条件を確認してから依頼することで、自分の目的に合う絵師を選びやすくなります。
自分に合う絵師を探している方へ
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絵柄だけでなく、活動内容や得意分野も確認しながら、依頼するイラストレーターを選ぶ際の参考にしてください。


