IRIAMで配信を始めるために、「自分だけの立ち絵を絵師に依頼したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
IRIAM用の立ち絵を依頼するときに特に大切なのは、最初から「IRIAMのイラスト配信で使用する」と絵師に伝えることです。
IRIAMには、アップロードできる画像のサイズや形式だけでなく、キャラクターが認識されやすい描き方、権利・利用範囲についても確認しておきたいポイントがあります。IRIAMでの活動は商用利用にあたると公式が案内しているため、収益化前であっても利用許可について確認しておく必要があります。
まずは、依頼前に確認したい内容を整理しておきましょう。
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| 使用用途 | IRIAMのイラスト配信で使用する |
| 配信用データ | 横2000px以下×縦4000px以下・背景透過PNG・20MB以下 |
| キャラクターデザイン | 既存デザインを描いてもらうか、デザインから依頼するか |
| 利用許可 | IRIAMでの商用利用が可能か |
| その他の用途 | X、YouTube、グッズ、返礼品などにも使うか |
| 納期 | 初配信予定日から余裕を持って設定する |
| 納品後 | IRIAM上で実際に読み込み、動作を確認する |
IRIAMの仕様は変更される可能性があります。本記事の仕様情報は2026年8月14日時点で公式情報を確認しています。
IRIAM立ち絵は普通の立ち絵と何が違う?
IRIAMの通常のイラスト配信は、Live2Dモデルとは仕組みが異なります。
IRIAMでは、用意した1枚のイラストをアップロードすると、アプリが目や口などを認識し、スマートフォンのカメラで取得した表情に合わせてキャラクターを動かします。
通常のIRIAM立ち絵ならLive2D用のパーツ分けは必要ない
IRIAMで通常の「イラスト配信」をするだけなら、Live2Dモデルのように髪・目・口・身体などを細かくパーツ分けしたデータを用意する必要はありません。
背景を透過した1枚のキャラクターイラストを使用します。
「IRIAM用だからLive2D用パーツ分けも必要」と思って高額なプランを頼む必要はないので、自分が利用したい配信方式を先に確認しておきましょう。
Live2Dモデルを使った配信は別の仕組み
IRIAMにはLive2Dモデルを使った配信方法もありますが、通常のイラスト配信とは別です。
現在、IRIAMでLive2Dモデルを実装するには、アプリ内イベントなどで所定の条件を達成し、実装権利を獲得する仕組みになっています。
これからIRIAMを始めるために立ち絵を用意したい人は、まずは通常のイラスト配信に必要な1枚絵として依頼すればよいケースが多いでしょう。
VTuber向けの立ち絵やLive2D用イラストとの違いについては、VTuber立ち絵を絵師に依頼する方法でも詳しく解説しています。
IRIAM立ち絵を依頼するときのサイズ・形式
IRIAM公式の「イラスト配信準備ガイド」では、アップロードする画像について次の基本仕様が案内されています。
| 項目 | IRIAM公式の基本仕様 |
|---|---|
| 画像サイズ | 横2000px以下×縦4000px以下 |
| 形式 | PNG |
| 背景 | 透過 |
| ファイルサイズ | 20MB以下 |
| 解像度 | 350dpi推奨 |
依頼するときは、たとえば次のように用途を伝えると、絵師側にも条件を共有しやすくなります。
IRIAMのイラスト配信で使用します。IRIAM公式の推奨仕様に合わせて、背景透過PNGでの納品をお願いできますか?
最新仕様については、依頼時にもIRIAM公式のイラスト配信準備ガイドを確認しておきましょう。
配信用とは別に高解像度データもあると便利
ここは間違えやすいポイントです。
IRIAM公式は、配信で使用するデータとは別に、イベント入賞後の大型印刷やポスターなどへ使用する場合に備えて、次のような高解像度データも推奨しています。
- 縦5000〜7000px
- 横2500〜3500px
つまり、
「縦4000px以下」=IRIAMへアップロードする配信用データ
「縦5000〜7000px程度」=印刷などにも使える高解像度の元データ
という違いがあります。
将来的にポスターやグッズなどにも使いたい場合は、依頼時に高解像度の元データも納品できるか確認しておくと安心です。
イラストのサイズ・解像度・納品形式そのものについて詳しく知りたい方は、イラスト依頼のサイズ・解像度・納品形式も参考にしてください。
IRIAMで認識されやすい立ち絵を依頼するポイント
IRIAMでは、どのようなイラストでも必ず同じように動くわけではありません。
公式ガイドでは、イラストを認識しやすくするためのポイントが案内されています。
- キャラクター全身を描く
- 5〜8頭身程度にする
- 正面に近い向きにする
- 目や口が髪や装飾で大きく隠れないようにする
- 顔のパーツを認識しやすいデザインにする
ただし、ここで注意したいのは、これらは「IRIAMで使用するための必須条件」ではなく、認識されやすくするための推奨事項だということです。
「斜め向きのキャラクターは使用禁止」「人外キャラクターは使えない」といった意味ではありません。
バージョンによって得意なイラストにも違いがあるため、IRIAMでの制作経験がある絵師へ依頼すると、認識上の特徴も考慮しながらデザインしてもらえる場合があります。
現在のIRIAMイラスト配信機能はどのバージョン?
2026年8月14日時点では、一般ユーザー向けのイラスト配信機能として、次のバージョンが公式ガイドに掲載されています。
- Ver.4.1
- Ver.4
- Ver.3
なかでもVer.4.1が「おすすめ」と案内されています。Ver.4.1でうまく動かない場合は、Ver.4やVer.3も試すことができます。
なお、Ver.1は2025年1月21日、Ver.2は2026年4月14日のアップデートをもって提供終了しています。
Ver.5(仮称)は2026年8月現在βテスト中
2026年8月14日現在は、「イラスト配信機能 Ver.5(仮称)」の限定βテストも行われています。
第1期間は2026年8月6日〜19日、第2期間は8月20日〜9月2日です。ただし正式提供時期は未定で、βテスト終了後はVer.5でアップロードしたキャラデータを継続利用できないと案内されています。
そのため、現時点で絵師へ「Ver.5専用の立ち絵を作ってください」と依頼する必要はありません。
IRIAMのイラスト配信機能は今後も更新される可能性があるため、制作依頼時には最新のIRIAM公式ガイドを確認するのが安全です。
IRIAM立ち絵の料金はいくら?
IRIAM用立ち絵には、公式に決められた料金相場はありません。
絵師の実績や作風だけでなく、次のような条件によって料金が変わります。
- キャラクターデザインから頼むか
- すでにデザインが決まっているか
- 衣装や装飾の細かさ
- 表情差分
- 商用利用
- 二次利用
- 高解像度データ
- IRIAMでの動作確認
- 実績公開の可否
参考として、絵師ナビ編集部が2026年8月に検索上で確認したIRIAM対応の出品例では、全身立ち絵の基本価格は数千円台から数万円台まで幅がありました。
ただし、これは同じ条件の商品を比較した公式な相場ではありません。
キャラクターデザイン・差分・商用利用・動作確認など、料金に含まれる内容が異なるため、「IRIAM立ち絵は○円」と一律には判断できません。
料金を見るときは「何が含まれているか」を確認する
たとえば「全身立ち絵10,000円」と書かれていても、
- キャラクターデザインは別料金
- 商用利用は別料金
- IRIAM動作確認は別料金
という場合があります。
料金だけで比較するのではなく、最終的に必要な内容を含めた見積もりを確認しましょう。
見積もりを頼むときに伝える内容は、イラスト依頼の見積もり方法で詳しく解説しています。
イラスト依頼全体の料金感を知りたい方は、イラスト依頼の相場はいくら?も参考にしてください。
IRIAM立ち絵を依頼する前に決めておくこと
絵師へ連絡する前に、次の内容を整理しておくと依頼がスムーズです。
- IRIAMで使用すること
- キャラクターデザインから依頼するか
- 性別・年齢感
- 性格や雰囲気
- 髪型・髪色
- 目の色・形
- 衣装
- モチーフや小物
- イメージカラー
- 希望するポーズ
- 配信予定の内容
- 希望納期
- 予算
- XやYouTubeでも使用するか
- グッズや返礼品へ使用する予定があるか
- 高解像度データも必要か
すべてを細かく決められなくても問題ありません。
キャラクターデザインから対応している絵師であれば、「明るい魔法使い」「和風で落ち着いた雰囲気」など、大まかなイメージから相談できる場合もあります。
一方、すでに理想のイメージがある場合は、参考画像や色、モチーフなどをまとめておくと認識のズレを減らしやすくなります。
参考画像やキャラクター設定をどう整理すればよいか迷う場合は、イラスト依頼の資料の作り方も参考にしてください。
依頼時に伝える項目をまとめて確認したい方は、イラスト依頼で伝えること12項目もあわせて確認できます。
IRIAM立ち絵を依頼できる絵師の探し方
IRIAM用立ち絵を依頼する相手を探すときは、絵柄だけでなくIRIAM向け立ち絵の制作経験も判断材料になります。
IRIAM向けの制作実績を確認する
ポートフォリオや依頼ページで、次のような実績があるか確認してみましょう。
- IRIAM用立ち絵
- 全身立ち絵
- 背景透過PNG
- IRIAM動作確認
- 配信用キャラクターデザイン
IRIAMの仕様を理解している絵師であれば、目や口の認識も考慮しながらデザインしてもらえる可能性があります。
コミッションサービスから探す
SKIMAやココナラなどでは、「IRIAM」「IRIAM立ち絵」などで検索すると、IRIAM対応を明記したクリエイターや出品を探せます。
IRIAM公式FAQでも、イラストを用意する方法のひとつとしてコミッションサービスが案内されています。
料金・修正回数・納期・商用利用などを比較しやすい点もメリットです。
各サービスの違いについては、イラスト依頼サイト比較|ココナラ・SKIMA・Skebの違いと選び方でまとめています。
SNSやポートフォリオから探す
Xやポートフォリオサイトから直接絵師を探す方法もあります。
この場合は、次の点を確認してから問い合わせましょう。
- 現在依頼を受け付けているか
- IRIAMでの利用が可能か
- 商用利用料
- 支払い方法
- 修正回数
- 納期
どこから絵師を探せばよいか迷っている方は、絵師の探し方も参考にしてください。
現在依頼できるイラストレーターを探すときの確認ポイントについては、依頼受付中の絵師はどう探す?でも解説しています。
IRIAM立ち絵を依頼するときの例文
絵師側に専用の依頼テンプレートが用意されている場合は、まずその形式に従いましょう。
指定がない場合は、次のような内容を伝えると依頼内容を確認してもらいやすくなります。
はじめまして。
IRIAMでの配信に使用する全身立ち絵についてご相談したく、ご連絡いたしました。【使用用途】IRIAMでのイラスト配信
【希望内容】全身立ち絵/キャラクターデザインから希望
【キャラクターのイメージ】○○
【希望納期】○月○日ごろ
【予算】○円前後
【その他の使用予定】Xでの告知、YouTube、返礼品などIRIAMでの商用利用、および上記用途での使用が可能かについても確認できれば幸いです。
ご対応可能でしたら、お見積もりをお願いいたします。
最初の連絡ですべて決定する必要はありません。
まずは「対応可能か」「予算や納期が合うか」を確認し、絵師と相談しながら詳細を詰めていきましょう。
依頼DMの基本的な書き方や、送信後のやり取りまで確認したい場合は、絵師に依頼するDMの送り方も参考にしてください。
IRIAMで使うなら権利・利用範囲を必ず確認する
IRIAM用立ち絵では、絵の完成度だけでなく権利関係の確認が非常に重要です。
IRIAM公式では、イラストレーターへ依頼した画像を使用する場合、権利や利用範囲について許諾を得ていることを確認するよう案内しています。
収益化前でも商用利用を確認する
IRIAM公式は、アカウントを収益化しているかどうかにかかわらず、「商用利用が認められていない画像」の使用を控えるよう案内しています。
また、IRIAM運営の解説記事では、IRIAMで活動すること自体が商用利用にあたると説明されています。
そのため依頼時には、
IRIAMでの配信活動に商用利用できますか?
と確認しておきましょう。
著作権譲渡は必須ではない
IRIAMで立ち絵を使用するために、必ず著作権そのものを譲渡してもらわなければならないわけではありません。
大切なのは、自分がしたい活動に必要な利用範囲を事前に合意しておくことです。
著作権・商用利用・二次利用・著作権譲渡の違いについては、イラスト依頼の著作権は誰のもの?で詳しく解説しています。
IRIAM以外でも使うなら具体的に伝える
立ち絵はIRIAM以外でも使用したくなることがあります。
たとえば、
- Xのアイコン・ヘッダー
- YouTube
- サムネイル
- 配信告知画像
- ネットプリント
- アクリルスタンド
- 返礼品
- 新衣装
- 別のイラストレーターへ依頼するときの資料
- トリミングや文字入れ
などです。
IRIAMでの使用許可をもらったからといって、これらすべての用途が自動的に許可されるとは限りません。
将来使う可能性が高い用途は、依頼時点で相談しておくと後から確認する手間を減らせます。
IRIAMで使用できない・審査対象になるイラストにも注意
「IRIAMで認識されやすいイラスト」と「IRIAMで使用してはいけない画像」は別の話です。
IRIAMでは、権利侵害に該当する画像、公序良俗に反する画像、個人情報を含む画像、人物の実写画像などについて、配信用イラストとして使用しないよう案内しています。
また、2026年3月17日のアップデート以降、新たに配信で使用するイラスト・ミニキャラ・Live2Dについて、利用規約違反や著作権侵害に該当する表現がないかなどの配信キャラ審査が順次行われています。
審査方法や詳細な基準は公開されていないため、「このデザインなら必ず審査に通る」と断定することはできません。
制作依頼前には、IRIAM公式の会員規約や最新ガイドも確認しておきましょう。
納品されたらIRIAMで動作確認する
立ち絵が納品されたら、画像を保存して終わりではありません。
実際にIRIAMへ読み込み、正常に認識されるか確認しましょう。
IRIAMでは、配信を開始しなくてもプレビュー画面でキャラクターの動作確認や表情調整ができます。
動きがおかしくても、すぐ修正依頼を出さない
目や口が不自然に動く場合でも、必ずしもイラストそのものに問題があるとは限りません。
IRIAMでは認識方式を変更したり、目・口の開閉具合を調整したりする機能があります。
まずは、次の順序で確認するとよいでしょう。
- Ver.4.1で動作を確認する
- うまくいかなければVer.4やVer.3も試す
- 認識方式や表情を調整する
- それでも問題が残る場合は、絵師へ修正できるか相談する
IRIAM公式も、最新バージョンをまず試したうえで、必要に応じて別のバージョンを試すことを案内しています。
なお、修正が必要になった場合に無料対応になるとは限りません。依頼前に修正回数や、IRIAMでの動作調整に対応しているかも確認しておくと安心です。
イラスト依頼の修正回数や追加料金については、イラスト依頼の修正は何回まで?も参考にしてください。
IRIAM立ち絵の依頼でよくある質問
IRIAM用の立ち絵にはパーツ分けが必要ですか?
通常のIRIAMイラスト配信なら、Live2D用のパーツ分けは必要ありません。
背景を透過した1枚のイラストをアップロードし、IRIAMが目や口などを自動認識します。
Live2DモデルがないとIRIAMで配信できませんか?
必要ありません。
通常のイラスト配信とLive2D配信は別の機能です。1枚の立ち絵を使って配信できます。
著作権を譲渡してもらう必要がありますか?
IRIAMで利用するだけなら、著作権譲渡そのものが必須というわけではありません。
IRIAMでの商用利用やSNS、グッズなど、自分が予定している用途について利用許諾を得ておくことが重要です。
斜め向きや人外キャラクターは使えませんか?
公式が「使用禁止」としているわけではありません。
正面向きや人型などは、イラストを認識しやすくするための推奨事項として案内されています。バージョンによって得意なイラストにも違いがあります。
Ver.5対応の立ち絵を依頼した方がよいですか?
2026年8月14日時点のVer.5は限定βテスト中で、正式提供時期は未定です。
現時点ではVer.5専用の立ち絵を依頼する必要はありません。通常の公式仕様を満たした立ち絵を依頼し、利用時点の最新ガイドを確認するのがよいでしょう。
まとめ|IRIAMで使うことと利用範囲を最初に伝えて依頼しよう
IRIAM用の立ち絵を依頼するときは、最初に「IRIAMのイラスト配信で使用する」と伝えることが重要です。
そのうえで、
- IRIAM公式の画像仕様を確認する
- 認識されやすいデザインを意識する
- キャラクターデザインの有無を決める
- 商用利用と利用範囲を確認する
- IRIAM以外で使う予定も伝える
- 納品後は実際にIRIAMで動作確認する
という順番で進めれば、依頼後の行き違いを減らしやすくなります。
IRIAM向けの制作実績や得意なテイストも見ながら、自分の活動イメージに合う絵師を探してみてください。


